全日空機急降下:背面飛行 機体「一時、制御不能」 翌日に把握、公表せず - 毎日jp(毎日新聞)(情報元のブックマーク数)

この角度は・・・

全日空によると、副操縦士がドアスイッチを動かそうとして誤作動させたラダートリムコントロールスイッチは、尾翼にある方向舵(だ)を動かし機首の向きを変えるもの。同社は「単純ミス」と説明するものの、二つのスイッチは十数センチ離れている。同社は再発防止策として、操縦士らに「スイッチは目で確認した上で操作する」などの指導を徹底しているという。
機体の傾きは旋回で上下30度、機首はプラス20度からマイナス10度の範囲で動かすのが通常というが、今回トラブルを起こした140便は左側への旋回が131・7度、機首の角度は35度で、いずれも大きく逸脱していた。さらに傾くと翼の揚力が下がり失速していた恐れもある。安全委のある委員は「機体は一時、制御不能に陥っていた」と明かし、「低い高度で発生していたら大変な事になっていた」と深刻さを強調する。
全日空機長(68)も「30秒間で2000メートル近くという降下率は、通常あり得ない。機体にかかった圧力は損壊ギリギリだったのではないか」と指摘する。さらに「静岡付近は日本の空のメーンロード。時間帯によっては他の航空機と衝突する危険もあり、軽傷2人の被害ですんだのは奇跡だ。スイッチの誤操作はあり得ないミスだが、単純なだけに再発防止は難しい。確認を徹底するしかない」と話す。

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110929ddm041040141000c.html?toprank=onehour

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