なぜ富士通は他社に先駆けてPCを再出荷できたのか?:ニューストレンド(情報元のブックマーク数)

富士通Intelチップセット不具合対応で早く対応できた理由

インテルでは、「Core i5-2520M」や「Core i3-2310M」などの1月に発表した第2世代Core iシリーズのCPUと組み合わせて使うIntel 6シリーズのチップセットに、時間の経過とともにSerial ATASATA)の6つあるSATAポートのうち3Gbpsに対応する2〜5番において、機能的な問題が発生する可能性があると発表。6Gbpsにも対応するSATAポート0と1のみを使用しているシステムの場合はこの問題の影響を受けないとしていた。
春モデル発表直後の問題発生にパソコンメーカー各社には激震が走った。春商戦に商品供給が間に合わないという懸念もあったからだ。だが、インテルが不具合を修正した新たなチップセットの出荷を公表。さらに不具合が発生したチップセットも当該ポートを利用しなければ問題がないことが分かり、同チップセットの出荷も再開。現在、各社が再出荷に向けた準備を進めているところだ。
そのなかで、多くのパソコンメーカーの再出荷予定日が3月10日以降となっているのに対して、富士通は他社に先駆けて、2月26日から再出荷することになる。実は、この裏には、「MADE IN JAPAN」を標榜する富士通ならではのモノづくりがあることが見逃せない。

なぜ富士通は他社に先駆けてPCを再出荷できたのか? | 日経 xTECH(クロステック)

Intelからの情報をもとに即対応、

日本時間の2月1日深夜0時過ぎに、インテルからの報告を聞いた富士通の齋藤本部長は、翌朝、川崎工場に改版したマザーボードの試作を指示。併せて、完成した試作品を使用してすぐにランニングテストができる準備をするように、川崎工場の担当者と島根富士通に通達を出した。
インテルからの報告では、SATAポート0と1のみを使用しているシステムでは不具合の影響を受けないとしており、それに合わせた改版を実施。ノートパソコンのLIFEBOOKシリーズでは、ポート3もしくはポート4につないでいた光学ドライブ(DVDドライブもしくはBlu-ray Discドライブ)を、ポート1につなぎかえるようにした。

なぜ富士通は他社に先駆けてPCを再出荷できたのか?(2ページ目) | 日経 xTECH(クロステック)

これ山陰ITPRO勉強会で聞きたいなぁ・・・

生産を担当する島根富士通の宇佐美隆一社長は、「2月26日の出荷日に向けて、生産キャパシティの多くをこれに振り分けている。日本国内に開発拠点、生産拠点を持っていることで、お互いの『勝手』が分かる。早期に再出荷に向けた量産体制を確立できたのは、国内において、開発、生産の一貫体制があるからこそ。ここにMADE IN JAPANの強みがある」と語る。

なぜ富士通は他社に先駆けてPCを再出荷できたのか?(3ページ目) | 日経 xTECH(クロステック)

screenshot