ハッカー検事、大橋充直見参!(前編) | ITスペシャリストに聞く | 情報セキュリティブログ | 日立システムアンドサービス(情報元のブックマーク数)

普通に検事業もしているんだ。

★サイバー犯罪専門の検事というわけではないのですか。
―検事としては、通常の検察官の業務を行っています。ハッカー検事としては(笑)、昔ほど頻繁ではないですが、サイバー犯罪について非公式に問い合わせが来ることがありますね。警察から「こういう事件があったんだけど」と問い合わせがきて、検事への説明の仕方をアドバイスしたりしています。そうすると今度は、検事から「わからないんですけど」って問い合わせが来たりして、それにも対応しています。もちろん、最近は警察もレベルがあがりましたので、一般の検事、一般の裁判官にもわかるように資料を作るようになりましたので、時々相談にのる程度ですね。あとは、セキュリティのカンファレンスで講演をしたり、セキュリティキャンプで話をしたり、といったセキュリティ系をちょこちょことしています。それで有名になってしまいましたが、仕事というか、趣味とボランティアを兼ねた活動といったところでしょうか。

http://blog.hitachi-system.co.jp/04/1165.html

★だいたい、どれくらいのペースで仕事をさばいていくものなのでしょうか。
―ペースというより、期限が厳しいんですよ。まず「逮捕・勾留された者」がいる、いわゆる「身柄事件」の場合、20日で処理しなくてはならないんです。逮捕・勾留されない、交通事故や工場災害などの「在宅事件」の場合は、3ヵ月以内に処理しなくちゃいけない。3ヵ月を超えると1ヵ月ごとに、まだかまだかと書類で報告を求められる。なんだかんだで、通常で20件、多い時は30件以上と、常に2ケタ台の数の事件を抱えていることになりますね。

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そんなに大変なのか・・・バグとか言っているレベルじゃないな、、、本人の人生がかかってるわけだし。

★無罪になってしまうと、検事にペナルティが課せられたり、査定に悪影響があったりするんですか。
―ペナルティはないんですけど「なぜ無罪になったか?」で、控訴要否の審査をすることになります。この準備が大変なんですよ。しかもだいたい3日でやんなきゃいけない。公判記録を見なおして、問題点を洗い出して、判例を見て、控訴ができるかできないか、審査資料を作成して判断しなければいけないんです。プログラムででかいバグが見つかるでしょ、これを3日で原因を突き止めて、対策を考えなさいというようなものです。ほとんど徹夜作業ですね。
★無罪判決はバグ!3日でやらなければいけないんですか。
―控訴までは実質2週間あるんですけど、実際はまず内部で審査しなくてはいけないのです。その後補充捜査をして、ということになると、どうしてもこちらの作業は3日程度しかとれなくなる。しかもその間、ルーチンの仕事は外れませんから、大変です。

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