[ITpro EXPO 2009]IFRS対応は3段階で進めるべき---2大ERPベンダーがパネル討論 | 情報・通信 | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉(情報元のブックマーク数)

IFRS対応を入れて連結財務諸表の作成も大切だが、グローバル企業は業務プロセス国際標準化しようとしている。

表示だけをIFRS対応するのでは、微妙ってことか。

影響範囲ごとに分けて導入ステップを考える

では、企業はIFRSにどう対応すべきなのか。情報システムをどのような手順で更新していけばよいのだろうか。この問いに日本オラクルの桜本氏は、「教科書的な解答はなく、各企業が置かれた状況や経営判断による」としながらも、前述した3つの影響範囲に呼応する導入ステップを示した。
第1に、IFRS対応の連結パッケージを導入して、とりあえず連結財務諸表を作成できるようにする、という段階。「国内でしか事業をしていない企業なら、ここまでの対応だけでも構わないだろう。しかし、グローバルに事業展開をしている、あるいは展開したいと考えているなら、次のステップも実施すべき」(桜本氏)。第2、第3のステップでは、それぞれ一般会計システムと関連業務システムについて、グローバルで標準化しながら導入することを勧めた。「最終的には、単一のシステムを世界中の子会社から共有する“グローバル・シングル・インスタンス”を目指すべきだ」(同)という。
SAPの桐井氏は、日本企業より短期間でのIFRS対応に迫られ、既に導入を終えた欧州企業の例を基に、情報システムの対応方法を紹介した。桐井氏によれば、強制適用される連結のレポーティングだけは、どの企業も対応した。だが、やはりグローバル企業はこれだけで終わらなかったという。IFRSの導入を機に、影響を受ける業務プロセスをグローバルで標準化しようとしている。これにより、意思決定を速くしたり、投資効率を高めたりすることで、他社との差異化を図ろうとしているのだ。

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