ウイルス作者との見えない戦い - 記者の眼:ITpro(情報元のブックマーク数)

昨今のウイルスは量で勝負、亜種数で検知できないウイルスを事前に作ってしまう。

量の変化としては,ウイルスの種類が爆発的に増加した。セキュリティ企業の米サンベルトソフトウエアによると,ウイルスの種類は2007年8月ころを境に急増している。ドイツのウイルス検査機関「AV-Test.org」が入手したウイルス・サンプル(検体)の種類は,2006年には毎月5万〜10万程度だったが,2007年に入って15万を突破。同8月に一気に50万を超え,その後も右肩上がりで増え続けている。2008年12月中に確認されたウイルスは73万5049種類に達したという(関連記事)。

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そして、ソーシャル的なやりかたで確実に開かせる。検知できないことは事前に確認済みなんですよね。

同じくらいやっかいなのが,ウイルスの質の変化である。これは「ターゲット型の広がり」と表現できる。ターゲット型とは,特定の組織や特定の条件(地域,言語など)を満たすユーザーを狙うウイルスを指す。ここ数年,不特定多数のユーザーを混乱に陥れるアウトブレイク型に代わって,ターゲット型の増加が目立つ。

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URLフィルタやレピュテーションの種となる、Webクローラをよけるようなウイルスが出てきている模様。タイムアウト待ちをするものも出ている模様。

やっていることはシンプルだが,裏ではウイルス作者との見えない戦いがある。ウイルス作者は,クローラーを逃れるために様々な仕掛けを施しているからだ。「アクセスしてから数分経過した後に,ダウンロードを始めるプログラムがある。クライアントPCに仕込まれた不正プログラムはそれを前提にダウンロードできるが,クローラーは何もダウンロードしないと判断して見逃してしまうかもしれない。そういうサイトに負けないように,タイムアウトの時間をチューニングするなどして対抗している」(平原氏)。

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Server-side polymorphicとかもあるみたいなので、対策する側は大変ですよねぇ。

ほかにも,ダミーの巨大なファイルをダウンロードさせる,アクセス元のIPアドレスを判別して国ごとに異なるファイルをダウンロードさせる,などのケースがある。メーカー側は,こうした仕掛けを見つけるたびに,対抗策を練るのである。

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リージョナルトレンドラボで働くには、スキルより人柄

平原氏に,「ここで働くのに必要なスキルは?」と尋ねてみた。さぞかし技術力の高さが求められるのだろうと思ったからだ。すると「大事なのは人柄」と意外な答えが返ってきた。「困っている人を手伝う仕事だから」というのが理由だ。
ラボの人たちがユーザーと直に接する機会は,そう多くない。それでも,自分たちの仕事が時にユーザーのクリティカルな状況を救う。その姿をイメージしながら働いていけるかどうかが大事だというわけである。

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