MBR感染機能付きルートキット「StealthMBR」--古い瓶に詰めた新しいワイン:ITpro

すごい動きしていますわ。すごすぎる。

StealthMBRはWebブラウザセキュリティ・ホールを悪用し,攻撃用サイトを閲覧した被害者のパソコンに感染する。感染過程で自分自身を「%temp%」にコピーし,サービスとして活動を始める。このサービスは自分自身のコードでMBRの内容を上書きし,元々のMBRコードを62番セクターにバックアップとして保存しておく。さらに,60番および61番セクターにルートキットのロード用コード,アクティブ・パーティションの最終セクターにルートキット本体を上書きした上で,システムを再起動する。

きちんとバックアップを返答することで検知を妨げると・・・

ルートキットは「\\driver\Disk」内のI/O要求パケット(IRP)テーブルにある「IRP_MJ_READ」と「IRP_MJ_WRITE」にフックを設け,自分自身が書き換えられることを防ぐ。こうしておくと,感染済みMBRの内容が読まれた際に,62番セクターにバックアップした本物のMBRコードを返せる。その結果,多くのセキュリティ・ツールがマルウエアの検出/除去に失敗する。

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