第32回 ITインフラの2008年を占う5個のトレンド:ITpro

マルチコアによる仮想化サーバの導入や、それによるストレージ統合、インフラ集約が進んでいくような気がしますね。

第1のトレンドは仮想化の浸透。仮想化技術はすでに利用しているかもしれないが、ものすごい速さで適用が進んでいる。我々のデータによると、平均するとx86サーバーの4分の1はすでに仮想化されており、2009年までに半数が仮想化される。仮想化技術は、2008年中にストレージやネットワーク、クライアント環境にまで広がるだろう。
 第2のトレンドはインフラの集約である。フォレスターが2007年8月に実施したアンケートでは、ユーザー企業のIT担当者はサーバー、データセンター、ストレージ、ネットワーク、スタッフのすべてを集約化の対象と見なしていることが分かった。インフラの集約は2008年も重要テーマだ。
 第3のトレンドは、標準化と簡素化である。ITプロセスの自動化は、BSM(ビジネス・サービス管理)やCMDB(構成管理データベース)の導入などを通じて運用コストの削減をもたらす。単純作業の自動化によって労働コストを削減できるようになり、責任者は戦略的な活動に注力できる。
 第4のトレンドは、事業継続と災害復旧がITイニシアチブの中心になること。フォレスターの調査によると、2007年第3四半期において、北米および欧州のサーバー仮想化に興味があるか導入済みの企業の83%が、「災害復旧の改良が仮想化導入の動機付けである」と回答している。
 第5のトレンドは、新技術によるシステム刷新が始まること。具体的には、強力なマルチコア・サーバーや10Gビット/秒のイーサネットiSCSI技術。2008年は、企業の1/4がWindows Vistaの導入を始める。

複数の技術が必要。運用者といえども色々な技術を習得が必要なのは今までどおり。

次に、複数の技術スキルを身に付けること。仮想化と最新の管理ツールは、IT運用者のスキルの向上を求める。デスクトップのドメインレベルに専門性を絞り込むのではなく、全体を見わたしてアプリケーションの配置や事業プロセスの改善を効率的に行うのに必要なスキルのために投資すべきである。

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