Windows上のアンチウイルスソフトをマルウェアに変えるゼロデイ脆弱性 - ZDNet Japan

(情報元のブックマーク数

Microsoft Application Verifierを悪用してアンチウイルスソフトをマルウエアに帰る攻撃がでそうとのこと。

イスラエルに拠点を置くセキュリティ企業Cybellumは現地時間3月22日、同社ウェブサイト上でDoubleAgentについての詳細を明らかにした。Cybellumによると、DoubleAgentはAvast SoftwareとAVG TechnologiesAviraBitdefenderTrend Micro、Comodo、ESET、F-SecureKaspersky Lab、Malwarebytes、McAfee、Panda Security、Quick Heal Technologies、Symantecの製品に影響を与え得ることを確認したという。Cybellumは、他のウイルス対策ソフトウェア製品も同様に脆弱である可能性が高いと述べている。
 この攻撃は、「Microsoft Application Verifier」を悪用するものとなっている。Application Verifierは、サードパーティーが開発したWindowsアプリケーションのバグを発見し、セキュリティを強化するための実行時検証ツールであり、「Windows XP」から「Windows 10」までのバージョンに標準搭載されている。
 Cybellumのウェブページには「われわれの研究者らはApplication Verifierの文書化されていない機能を発見した。この機能を利用することで攻撃者は、標準搭載されている検証機能を自らでカスタマイズしたものに置き換えられるようになる」と記されている。
 また同ページには、「この能力を悪用すれば、どのようなアプリケーションにも、カスタマイズした検証機能を注入できる。こういった検証機能がいったん注入されると、そのアプリケーションは攻撃者の意のままに制御されるようになる」とも記されている。
 問題の根はMicrosoft側にあるのではなく、ウイルス対策ソフトウェアのベンダー側にある。いずれにしても、影響のあるウイルス対策ソフトウェア製品を使用している組織は、この攻撃による被害を被る可能性がある。

Windows上のアンチウイルスソフトをマルウェアに変えるゼロデイ脆弱性 - ZDNet Japan

screenshot