マルウェアがIoTに矛先を変える理由――米Cylance副社長の見解 - ITmedia エンタープライズ

(情報元のブックマーク数

メモ

米セキュリティ企業Cylanceのジョン・E・マクラーグ副社長は、1月16日に都内で開催したメディア懇談会で自身の経験を踏まえたマルウェア対策の動向を解説した。「攻撃側有利」とされるセキュリティ脅威に変化が生じつつある一方、脅威の矛先も変化していくとの見解を示した。
 同社は、AI(人工知能)技術を利用したマルウェアの検知・防御ソリューションを提供する。マクラーグ氏は、米連邦捜査局(FBI)や米中央情報局(CIA)でテロ対策やスパイ対策などに従事し、退官後はBell Laboratories(ベル研究所)やHoneywell、Dellでサイバーセキュリティの責任者を務めた。
米Cylanceバイスプレジデント(副社長)兼特使のジョン・E・マクラーグ氏
マクラーグ氏は、FBIで1970年代から90年代にかけて米国社会を震かんさせた「ユナボマー事件」や1988年に発生した「パンナム機爆破事件」、CIAではロシアの諜報活動に関する捜査を手掛け、被疑者のコンピュータや通信記録などを調査したという。民間分野に移ってからは、標的型攻撃を始めとするサイバー脅威に対応してきた。
 現実社会とサイバー空間の双方で脅威に対峙してきた経験から同氏は、「実際の社会でもサイバーの世界でも、脅威が起きてから対応に追われる状況が続いてきた。サイバーの世界では予測に基づく防御がようやく現実のものになり、サイバーセキュリティはパラダイムシフトを迎えた」と話す。

マルウェアがIoTに矛先を変える理由――米Cylance副社長の見解 - ITmedia エンタープライズ

screenshot