意外と知らないデータ復旧作業を妨げるエンジニアの行動:データ復旧のプロが教える、故障したHDDの症状を悪化させる“やってはいけない対応”とは? - @IT
エラーランプの認識違いは、あるかも、気をつけないと。
さらに、太田氏が指摘するのは「エラーランプに対する認識の違い」だ。障害が発生した場合、エラーランプが点灯しているHDDに障害が発生しているとは限らず、実際に診断してみたら他のHDDに障害が発生していたり、全てのHDDに障害が発生していることもあったという。エラーランプを信用し、正常なHDDを交換して再構築を行ってしまい、結果的に症状を悪化させることもあるので注意が必要だという。
データ復旧のプロが教える、故障したHDDの症状を悪化させる“やってはいけない対応”とは?:意外と知らないデータ復旧作業を妨げるエンジニアの行動 - @IT
一方、エラーランプを全く信用せずに、無視してしまうケースも多いと太田氏は話を続ける。とあるデータセンターに太田氏が訪問したときに、保守メンテナンスの担当者から「エラーランプが点灯しているのはしょっちゅうなので、動いているのであれば手を出したりしない」と言われたことがあるという。
「エラーランプが点灯していても、あまり意味がないと考えている人も少なくありません。もし、エラーランプが点灯していたら、バックアップを取ってデータの安全を確保してから対処方法を検討することをお勧めします」(太田氏)
これもあるある、ディスクをポートを差し替えたり、RAIDカードを入れ替えたり、
太田氏に最も困った事例を聞くと、問い合わせ前に自力でさまざまな復旧対応をしてしまったがために、逆に手間がかかってしまったという案件を教えてくれた。
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この案件では、同じデータを格納するストレージを2台持っていて、1台が故障してしまった、担当者が問題を切り分けるために壊れている可能性があるHDDを筐体から取り外し、正常に稼働している筐体からもHDDを取り外して、壊れている可能性がある筐体に、正常に動いていたHDDを入れてしまったのだという。