中日新聞:マザック情報流出 中国から図面依頼か :社会(CHUNICHI Web)(情報元のブックマーク数)

中国からの依頼で、内部情報を漏えいさせたらしい、不正競争防止法違反容疑。

世界大手の工作機械メーカー、ヤマザキマザック(愛知県大口町)の中国人社員による設計図面のデータ流出事件で、不正競争防止法違反容疑で逮捕された唐博容疑者(31)が、中国側からの依頼でデータを取得していた疑いがあることが分かった。不正入手したデータは2万数千件に達するという。県警生活経済課と外事課などは、唐容疑者が企業秘密を中国に流出させようとしていた疑いが強いとみている。捜査関係者が明らかにした。
県警は唐容疑者のパソコンやハードディスク(HD)などを押収し、解析を進めていた。その結果、昨年夏ごろに中国の企業関係者などから電子メールを受信していたことが判明。データ入手の依頼とみられる文言が含まれていた。受信後に会社のサーバーに接続、該当する機械のデータを取得していた疑いがあるという。
ただ、中国側とのメールは多くが消去され、完全に復元できていない。図面を添付したメールなどは見つかっていないという。
捜査関係者への取材では、唐容疑者は、サーバーに接続して電子図面をダウンロードし、私物のHDに記録して持ち出していた。HDは初期化されており、県警は証拠隠滅を図った疑いがあるとみている。図面を持ち出した機械は数種類で、同一機械の設計図を複数方向から取得していた。
唐容疑者は中国勤務を希望していたが、ヤマザキマザックでは実現しなかった。「中国に進出しているほかの日本企業に転職するつもりだった」と供述しており、複数の会社に転職を持ち掛け、内定も得ていた。

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012041790095440.html

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