なぜあの会社はこんなときでも好調なのか---- 実例多数うまくいってる会社のメンタリティに学ぶ その秘密は意外なところにあった | 経済の死角 | 現代ビジネス [講談社](情報元のブックマーク数)

ヤマトさん本当にすごいよな、震災後も宅配を早くから復帰(現場の判断で配送)してくれてたし、素晴らしい。

弊社の社訓には『ヤマトは我なり』という言葉があり、これには社員一人ひとりがヤマトグループの代表であることを絶えず意識して行動するという意味が込められています。今回の震災では、この社訓が社員に深く刻まれていることをあらためて実感しました。社員は『ヤマトは我なり』を実践してくれた、それでは会社は何をするべきか。その答えが『宅急便1個につき10円の寄付』でした」(ヤマトHD・木川眞社長)
消費者がかつてなく厳しい目で企業を見る時代---そうした中で消費者のみならず、取引先などからも絶大な信頼を受けている日本企業がある。その共通点を探ると、いまどき好調な企業の秘密が見えてくる。
まずは、宅配便大手のヤマトHDの事例を紹介しよう。東日本大震災を受けて同社では「宅急便1個につき10円を寄付」することを決定、寄付金は被災地の事業者に助成している。助成を受けた被災企業からこんな感謝の声が届いた。
「秋サケは1尾の重さが平均4kgあり、その加工作業は大変な重労働なので、自動処理マシンは加工業者にとって必要不可欠のものです。震災で全部ダメになってしまいましたが、新たに購入したくても資金の借り入れができないどころか債務の返済にも手が回らない状況でした。今回の助成で購入し、今後は新たに技術や流通経路を集約することで大槌町としての共同商品をプライベートブランド化して全国に提供していきたいと考えています」

なぜあの会社はこんなときでも好調なのか----実例多数うまくいってる会社のメンタリティに学ぶ(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)

「背景にあるのは、世界中で各国の企業がしのぎを削るグローバル競争。画期的な商品やサービスというのは生まれにくく、作れてもすぐに他社に真似されて、同じような商品が量産され、価格安競争に陥るのが関の山です。だが、企業の『精神』や『風土』というのは差別化の余地がある。そうした中で『私利私欲を離れて消費者や地域社会に貢献する』といった行為は支援した相手がユーザーとなって戻ってくるし、長期的には強固な信頼関係を築ける。社員もこうした経験を通じて団結し、働く意欲を高めることになる。その気質が競合他社との差になり、長期的に見て企業の強みとなっている」(上武大学教授の田中秀臣氏)

なぜあの会社はこんなときでも好調なのか----実例多数うまくいってる会社のメンタリティに学ぶ(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(3/5)

「いまヤクルト本社がアジアを中心として新興国で大人気になっていますが、その背景には'70年代から始めている社会貢献活動がここへきて実っているという点が見逃せない。
'70年代当時、自動車、電機メーカーが一斉に欧米に進出する中、同社は途上国に進出した。その目的は、医療環境が未整備で薬価も高い途上国で問題化していた健康問題を、消費者に手の届く価格でヤクルトを提供することで解決しようとしたことにある。しかも現地の人をヤクルトレディとして採用することで、女性に就業機会を与えることまでしている。そうした同社の熱いハートや心意気が長い年月を経て理解され、世界同時不況下でも絶好調の業績を上げる〝土台〟となっているのです」(企業経営に詳しいジャーナリストの勝見明氏)

なぜあの会社はこんなときでも好調なのか----実例多数うまくいってる会社のメンタリティに学ぶ(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(4/5)

世の中の役に立つ商品やサービスを生み出す。自分だけが儲けて、周りを困窮させることもしない。消費者、従業員、取引先、地域社会のみなが一緒に幸せになるために、なにをすればいいのか一生懸命考える。そんな当たり前のことを普通にやりとおせる企業が、いま元気に、日本中で活躍している。

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