朝日新聞デジタル:〈ニュース圏外〉密かに続くネット流出 さらす側の本音(情報元のブックマーク数)

暴露ウイルスに絡んだファイルを掲示板にさらす人への直接インタビュー記事。

ところが、暴露ウイルスが絡んだファイルを根こそぎダウンロードし、閲覧可能にする、つまり「さらす」人がいる。彼らが目ぼしいものを匿名掲示板「2ちゃんねる」などに書き込んで「さらす」ことで、流出の事実が知られる。
ネット社や、同様にウィニーのネットワークを解析してきた日本IBMによると、「さらす側」の中心メンバーはわずか2、3人。うち2人が取材に応じた。

http://digital.asahi.com/articles/TKY201201240633.html

インタビューした2名は引退しているらしい。

一人は、首都圏に住む50代の男性だ。昨年、掲示板に流出情報を「さらす」ことをやめたという。興味本位で、06年から収集と公開を続け、今も1日あたり、平日なら5件、週末は10件のペースで流出情報を拾う。記者に見せた「未公開ファイル」には官庁職員からの流出情報や原子力施設に絡む内部情報もあった。
09年、ある情報流出事件に絡んで別件で逮捕された。1カ月の勾留と罰金刑で済んだが、慎重になった。流出情報の公開をやめたわけではない。特定のネットワークにこっそり流す。匿名の数百人が拾っていることは確認済みだ。
「これは当局への報復ですよ」と男性は言う。「不特定多数が閲覧できる掲示板に公開しなければ、捜査当局は手が出せない。数百人が認めてくれれば、それで十分」。一方で、「もっと過激なやり方もできる」と含みを残す。
もう一人は東北地方の60代男性。彼の目的は「カネ」だった。
企業絡みの情報流出を流出元に知らせ、「詳しく知りたければ、私と契約を」と迫る。05〜08年には1件5万〜15万円で年約100件を契約。年間1千万円弱の収入があったという。
記者が「恐喝では?」と問うと、「ゆすりと受け取られないよう注意を払った」。だが「態度が悪かった」企業の流出情報を掲示板にさらしたこともある。
09年に足を洗った。最近は流出自体が減り、カネにしにくくなったからだという。現在は、不動産会社の営業関連部門で働く。

http://digital.asahi.com/articles/TKY201201240633.html

ネット社=ネットエージェント社です、最近は本当に報道をひかえてますね。

ネット社は、企業を対象に暴露ウイルスへの対応を請け負う。流出させてしまった情報に、顧客や取引先の情報が含まれていれば、個別に謝罪を尽くす。ただし、報道発表はしないよう指導する。
同社の杉浦隆幸社長は「顧客や取引先は流出自体で傷ついている。マスコミが報道すれば二重の傷を受けることになる。企業イメージが悪化し、何のメリットもない」と話す。
かくして情報流出は、実態を知られないまま続く。ネット社によると、ウイルスにかかって流出する情報は、いまも月数百件に上るという。(神田大介)

http://digital.asahi.com/articles/TKY201201240633.html

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