【レポート】「京」スパコンセンターはどのように作られているのか (1) メッセージ性のある建築、環境に調和した建築を目指した設計 | エンタープライズ | マイコミジャーナル(情報元のブックマーク数)

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2011年6月のTop500で1位を獲得した「京」スーパーコンピュータ(スパコン)が富士通製であることは良く知られているが、神戸のポートアイランドにある京スパコンを入れる計算科学研究機構の建物(以下、京センター)を誰がどのように設計したかは、殆ど知られていない。
この神戸のスパコンセンターの設計を担当したのは日建設計という会社で、この建物の設計を担当した設計部門副代表の五十君興氏と構造設計を担当した朝川剛氏が、10月21日のサイエンティフィック・システム研究会(SS研)で講演を行ったので、その様子をレポートする。なお、同研究会は会員限定の催しであるが、会員以外でも、発表資料はSS研のWebサイトからダウンロードすることができる。

http://journal.mycom.co.jp/articles/2011/10/27/ssken_2011/index.html

スパコンセンターは、当然、スパコンが主役であるが、京センターには世界中から研究者や見学者が訪れることになるので、単なる機能重視の建物ではなく、メッセージ性のある建築、環境に調和した建築にしたかったという。そして、スパコンを守るという建築本来の役目もしっかり果たす建物であることは当然の要件である。
スパコンを見せる・魅せる建築として、研究棟は2重外壁で外側の壁をガラスとする建築を考案した。この2重の壁は単なる装飾ではなく、2枚の壁の間が煙突のようになって空気が通り、外気による冷却効率を高めているという。

http://journal.mycom.co.jp/articles/2011/10/27/ssken_2011/index.html

駅名を変えたのか!!!

なお、この地図ではポートライナーの駅名はポートアイランド南駅となっているが、2011年7月1日に京コンピュータ前駅に変更されている。

http://journal.mycom.co.jp/articles/2011/10/27/ssken_2011/index.html

PUEがスパコンで1.3とかすごいな。

結果として、(マシンの電力と空調、照明などを含めた計算機室全体の電力)/(マシンの電力)で計算されるPUE(Power Usage Effectiveness)を1.3〜1.5に抑えているという。なにしろ、マシンの電力が10MWを超えるので、PUEの0.1の差は1MW以上であり、年間の電気代で1億円の差が出る。

http://journal.mycom.co.jp/articles/2011/10/27/ssken_2011/001.html

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