PR:「さくらのクラウド」のアーキテクチャは、意外なほどシンプルだった − Publickey(情報元のブックマーク数)

さくらのクラウドの中身の話。

しかし、さくらインターネットは、さくらのクラウドで投入しようとしている最新のインフラ技術を、勉強会やセミナーを通してオープンにしつつあります。
クラウドを構成する主な要素は、サーバ、ネットワーク、ストレージの3つです。このうち、同社のサーバや仮想サーバの性能、そこでどのような技術が使われているかについては、すでにレンタルサーバVPS(仮想専用サーバ)などの実績や情報公開を通して比較的知られていることです。

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へぇー

大久保 実は、あらかじめデータセンター内のコアスイッチやエッジスイッチなどの物理スイッチでVLANをスタティックにデプロイしてあります。
大久保 そのVLANに対して、コンソールからの設定に応じて物理サーバ内で動作している仮想スイッチソフトウェア「Open vSwitch」に命令を出し、仮想サーバの仮想NICの接続先をVLANに割り当てているのです。

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最大数との戦いか・・・

新野 ただ、VLANの上限はたしか4096でしたよね。クラウドにとってこれはかなり少ないのではないですか?
鷲北 かなり少ないですね。ですから、VLANの上限ごとに「ゾーン」という領域を作り、データセンター内に複数のゾーンを設けています。ゾーンとゾーンのあいだは「ブリッジ」で通信できる仕組みを作り、VLANの上限を乗り越えています。
実は4000ものVLANをちゃんと運用できるネットワーク機器は意外と少なくて、ここが装置の選定の大事なポイントでした(笑)。

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コストからInfiniBand

そしてストレージ用のネットワークは非常にトラフィックが多いので、より高速の10Gbpsのイーサネットにしようとするとけっこうコストが高くなるんです。そこで昨年InfiniBandの価格を調べたところ、40GbpsのQDR(Quad Data Rate)規格のポート単価がだいたい10Gbpsのイーサネットと同じくらいだったんです。
InfiniBandはスーパーコンピュータなどに使われている高速ネットワークの仕組みなのですが、これが面白そうだということでそのままInfiniBandで組むことにしました(笑)。

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