ソーシャルメディアの効果測定をどう考えるかは、ソーシャルメディアの位置づけ次第で全く変わってしまうと言う話。 - tokuriki.com(情報元のブックマーク数)

ソーシャルメディアの効果測定方法について

コカコーラと言えば、AMNが実施したソーシャルメディア活用企業調査でも1位になったほど積極的に複数のソーシャルメディアを活用していることでも有名ですし、ANAといえば、Facebookページに16万人以上のファンがあつまる日本のFacebookページを代表する成功事例。
ただ、興味深いのは両社がソーシャルメディア活用の効果測定の仕方については両極端に違うスタンスを取っていたことです。

[徳力] ソーシャルメディアの効果測定をどう考えるかは、ソーシャルメディアの位置づけ次第で全く変わってしまうと言う話。

コカコーラはキャンペーンのアンケートで利用者の態度変容への影響があるかどうかまで測定、

以前にもコカコーラの江端さんの講演で聞いたことがありますが、大規模なキャンペーンにおいては、実施後に利用者のアンケートを取り利用者の態度変容にまで影響をもたらしたかというような詳細の調査までしているようです。
当然、ソーシャルメディアを活用したキャンペーンについても同様に、コカコーラパークへの会員登録や利用者の態度変容を含めて詳細の効果測定が実施されているようでした。

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ANAはそこまで、見ていない、コミュニケーション目的

一方で、ANAの高柳さんのコメントは、「Facebookページは利用者とのコミュニケーションの目的に開設した」ため「それほど細かい効果測定は行っていない」とのこと。
当然、Facebookページのファン登録数や、いいねボタンの押された数、コメントの数などは日々チェックしているようですが、だからといってそれがANAの売上に貢献しているかどうか、というのを直接検証しようとはしていないということのようです。

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ソーシャルメディアが何を目的にしているかによって、効果測定の方法は変わる、当然だけど確かに!

冷静に一歩引いて考えると、コカコーラが飲料という毎日利用者がコンビニや自販機などから買う際に判断を促される製品なのに対し、ANAは航空というマイレージを軸に利用者の継続利用や顧客生涯価値が比較的分かりやすい業種ですから、こうした効果測定に対する姿勢の違いはある意味当然とも言えます。
ただ、やはりいわゆるソーシャルメディアの企業活用において求められがちなのが、画一的な効果測定の手法のように思います。

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コカコーラとANAのお三方がお互いの効果測定の方法を聞きながらお互いに驚いているのを見て、改めてソーシャルメディアの効果測定の仕方というのは、企業毎にゼロベースで考えなければいけないんだなと言う思いを強くした次第です。

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