スペースシャトル最後の日、NASA管制室には日本の個人が作ったWebアプリが - ITmedia ニュース(情報元のブックマーク数)

すごい!これは本当にすごいこと!!!

とはいえ、作った方のBlogとか見ると、要望を受けて即日修正(てか、全面作り直し)とかして、信頼を得ているとかもあるので、一朝一夕にはあそこには表示されないw

30年にわたったスペースシャトル計画に幕を閉じた7月21日。最後のスペースシャトルアトランティス」の帰還を待つ米航空宇宙局(NASA)の管制室では、日本の個人が趣味で作ったWebアプリが大型スクリーンに映し出されていた。その心境を作者がブログにつづっている。
Googleマップ上に国際宇宙ステーションハッブル宇宙望遠鏡の軌道をリアルタイムに表示する「GoogleSatTrack」(GST)の作者、柏井勇魚さんは、帰還への軌道離脱噴射指令をアトランティスに出すNASA管制室の大型スクリーンに、見慣れた画面が映っているのに気付いた。

スペースシャトル最後の日、NASA管制室には日本の個人が作ったWebアプリが - ITmedia NEWS

すぐに自ら開発したGSTだと思ったものの、信じられなかったという。「いや、だって、一介のアマチュアプログラマが作ったWebアプリが、ミッションの中でも一番クリティカルな大気圏再突入前のミッションコントロールセンターの画面に映っている。これで信じろという方がおかしい」から。

スペースシャトル最後の日、NASA管制室には日本の個人が作ったWebアプリが - ITmedia NEWS

このBlog読んで泣いたよ。素晴らしすぎて

その夜、僕はドキドキしながら、STS-135 Atlantisの最後の帰還を待っていた。NASA-TVの画面の中では、いつも通り帰還に向けた準備作業が続いている。"Go for de-orbit burn"、軌道離脱噴射にゴーサインが出る。どうやらAtlantisは予定通りケネディ宇宙センターに帰還するらしい。30年以上に渡るスペースシャトルプログラムの歴史を閉じる最後の再突入。画面にミッションコントロールセンターが映る。見慣れたこの光景もこれが最後かと思った矢先、画面に信じられないものが映っていた... え、GoogleSatTrack?!

Garbage Collection(2011-07-24)

と同時に、我ながら変な話だと思いながらも、ちょっと申し訳ない気分になった。ごめんなさい、僕のアプリケーションではあれ以上は追えません。ただ、NASA-TVの画面では解像度が低くて見えないけれど、タイトル欄には"International Space Station (STS-135 has re-entered the Earth's atmosphere)"と出ているはずだ。あそこにいる人たちなら、そのメッセージの意味は間違いなく分かるだろう。

Garbage Collection(2011-07-24)

こういう対応とかが評価につながったんですよね。泣けた。

それは、一通のメールから始まった。GoogleSatTrackをとても気に入ってくれたという、ごく普通の感想メール。でもそこには、こんな言葉が...
"I cover space flight for CBS News, and this is a great help."
え、CBS News? CBSって、あのアメリカで一番大きなニュースネットワークの?後で調べてみたら、実はこの方、アポロ7号の頃からCBSで宇宙関連ニュースのプロデューサーをやっているというこの業界の重鎮中の重鎮。というか、何でそんな人が僕のページなんか見てるんですか?
で、恐る恐る「その道のベテランの方に気に入ってもらえるなんて、すごく光栄です!」と返事をしたら「やー、友達と一緒に見てたんだけどさ...」といって、山ほどリクエストが来た。曰く、精度を上げてほしい、グラウンドトラックを表示して欲しい、経度緯度の線もあるといいな、表示のあるなしを切り替えられるともっといいね、そうそうクッキーで設定を覚えてくれると便利かも...おいおい、容赦ないな。
で、この「友達」というのが、実はCBS NewsでSpace Placeを担当しているBill Harwoodさん。友達って、えええええ!この方、NASA関連のニュースを追いかけている人なら、たぶん知らない人はいないくらいの有名人。アメリカの宇宙開発、とくに国際宇宙ステーションスペースシャトルのミッションに関してはこの人の右に出る人はいない。っていうか、僕あなたのサイトいつも見てますよ!メルマガとってますよ!NASA-TVの記者会見でしょっちゅうお見かけしてますよ!著書も持ってますよ!な、何でそんな人が僕のサイトにダメだししてるんですか?
したさ、コーディング。死ぬ気でしましたよ。軌道計算の方法を勉強しなおすところから始めて2週間。ほとんど睡眠をとらずに、仕事と食事以外の時間をほぼ全てコーディングに当てて、どうにか新しいバージョンをリリース。結局ほとんど一から全部書き直すことになったけれど、リクエストにあった機能は全て実現できた。プログラムも前よりずっとよくなった。「できたよー」とメールを出したら、「早っ!」「リクエストしたのが全部できてる!」「すげー!」と二人とも大喜びしてくれた。よかった、寝不足の甲斐があった。

Garbage Collection(2008-05-23)

そしてある日、その連絡が来た。もしかしたら、次のシャトルの打上げを招待席からみられるかもしれないという。どうやら、GoogleSatTrackを気に入ってくれた人がNASAに掛け合ってくれたらしい。
そして今、僕の手元にNASAからの手紙がある。
封筒を開くとき手が震えた。書かれていた"National Aeronautics and Space Administration cordially invited you..." の文字を見て泣いた。なぜだかよくわからない。しばらく涙が止まらなかった。
僕が何をした?何も特別なことなんかしてない。大好きなものを、大好きだといっていただけだ。自分が見てみたいと思ったものを作っただけだよ。なのに世界中にそれを気に入ってくれる人がいて、沢山の人がCoolとかGreatとか言っていて... 挙句の果てに子供の頃から夢にまで見たかの地から招待状が届いた。こんなことがあっていいんだろうか?

Garbage Collection(2008-05-23)

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