今後5年のあいだにIT業界に大きなインパクトを与えそうな5つの動向 − Publickey(情報元のブックマーク数)

今後5年の間にインパクトがあると思われる動向に勉強会が!

先週の水曜日に、IBMのビジネスパートナーの方々が中心となって設立された団体「Open Source協議会 System i」のセミナーで「IT大変革。今、何にどう取り組むべきか! 〜知っておきたい技術動向とキャリアの描き方〜」というセッションのスピーカーを、アイティメディアの藤村厚夫取締役と一緒に務めてきました。
藤村さんからはセッションのテーマとして「お互いに、今後5年のあいだにインパクトがあると思われる動向を5つ挙げて説明しよう」という提案をいただいていたので、僕としては少し考えて次のような5項目を挙げることにしました。

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そうなってもらえるとうれしい

勉強会

5つ目は少しカジュアルに「勉強会」をあげました。
これまでの実態として、多くのIT系企業社員は企業の中で学習しスキルを伸ばしてきました。その多くは仕事を通してOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)として先輩から学んだり、自分で学んだり、あるいは研修によって学びました。
しかしいまは多くのイノベーションが企業の守備範囲外から突然やってきます。クラウドしかり、Web標準しかり、HadoopのようなNoSQLデータベースしかり、モバイル対応開発しかり、です。これらをOJTで学べる企業がどれだけあるでしょうか。間違いなく少数でしょう。
そうしたイノベーションを学ぶ場としていまもっとも機能しているのが勉強会です。もしも社外での勉強会の出席を禁止している企業があるとすれば、イノベーションに取り残されていくか、あるいはイノベーションを学ぼうという意欲ある社員を失うかのいずれかになるでしょう。
そして勉強会は会社の外で自分の能力を伸ばす機会を得ると同時に、エンジニアが会社以外の価値観とエンジニア同士の連係を経験する場でもあります。社外の価値観を知ったエンジニアが、それでもいまの会社にとどまっていたい、そう思えるほど魅力のある企業にならなければ企業は生き残ることが難しくなります。勉強会の普及は、IT系企業の存在にまで影響を与えるだろうと思いますし、そうなってほしいと思っています。

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