送信直後に顔面蒼白! 「転送メールは災いの元」:美人研究員は見た!ビジネスメール事件簿(情報元のブックマーク数)

よくあるインシデントのスタート事例

直井:やってしまいましたーーーーーーーー。どうしよーーーーーーーーーー! 所長ーーーーーー!

平野:なになに? ちょっと冷静に。話してごらん。

直井:怒らないで聞いてくれますか?

平野:いいから、言ってごらん。

直井:あの……。転送しようと思って、間違えて返信してしまいました。

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そして、余計な一文が火をつける。。。。そこをすぐに対応する対応力。

直井:うぅ……すみません。あの……、以前お会いしたことのある方からメール研修のお問い合わせをいただいたんです。それで、電話で話をして、打ち合わせの日時も決まったので所長にも同席していただこうと思って……。先方のご紹介とこれまでの経緯を報告しようと思って……。メールをしたら……。

平野:私に転送したつもりが、お客さんへ返信してしまったということ?

直井:……はい。転送ボタンを押したつもりだったんですが、返信ボタンを押していたようです。

平野:直井さん、転送と返信の間違いは失礼だけど、余計な一文のほうがもっと重大だ。内容が内容だから、今すぐ高倉さんに電話をしてお詫びをするように! 話はその後にしよう。

直井:どうしましょう……。「この方のメールは素っ気ないですがお会いするととってもいい人です。」なんて書いてしまいました。怖くて電話できません。

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平野さんの直接お詫びに行こうとする行動力。

直井:よかったです……。「メールは素っ気なくてすみませんねー」と笑いながら許してくれました。本当にいい人です。

平野:そうか、大事にならなくて本当によかった。場合によっては、直接お詫びに伺う必要があるかなと思っていたよ。

直井:高倉さんから、「直井さん、今、顔面蒼白でしょ? 気にしてないから大丈夫だよ」と言われました。そして、「平野所長には来週お会いできることを楽しみにしていますと伝えてね」とも。

平野:高倉さんは大人だね。でも、直井さん、メールのプロとして自覚が甘いんじゃないかい?結論が「会うといい人です」だったので、まだ救われたけれど、これが「メールは良い印象ですが、会うと感じが悪い人です」だったら修復不可能だったかもしれないぞ。メールは一度送ったら取り消せない。だからこそ、送信ボタンを押すときには十分注意をしなければならない。

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BCCをCCに間違えて送信ってのも多々ありますねぇ、めちゃくちゃ多いんでしょうな。

直井:複数のメールアドレスを「BCC」に入れて送ろうとしたところ、間違えて「TO」または「CC」に入れてしまうケースとか、アドレスを直接入力したら違う人だったとかですか?

平野:そう。中でもこの「CC」を使った送信ミスは比較的頻度が高いと言える。既存顧客に同報メールを送信したところ、メールアドレスが他の受信者にも見える形で送信してしまったなどというニュースは頻繁に目にする。企業や学校、行政機関などいたる所で問題が起こっているんだ。

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誰でも、いつでも、どうやっても失敗なくメール配信できる仕組みってのは大切ですよね。

平野:不特定多数にメールを送信する場合は、同報メール配信専用のソフトを使用することが一番の解決策ではある。システムで防御できる部分に関しては、そうするのがベストだ。ただ、2〜3人に送る場合はBCCを使うかもしれない。そのときに「たった数名のアドレスだから漏洩しても大した問題にならないだろう」という気持ちがあるんだったら、すぐにそれを改めるべきだ。メールを使う者としての意識を高めることが何よりも重要。これは意識の問題なんだ。

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