資料から見るERP導入の“大きな忘れもの”(1/3) − @IT MONOist(情報元のブックマーク数)

ERPって日本には1990年代から入ってきてたのか・・・もう15年か・・・

僕が思うには、ERPで小さな会社でも標準的で継続的な基幹業務運営が出来るようになるってのが大きいと思うし、ベストプラクティスに近づけるのはすばらしいと思う、そういう意味では、SAP BusinessOneの低価格化してもらえればもっと利用者が増えると思うけどなぁ。(まぁ、基幹業務にかね払う中小企業があるか、、っていうと無いんだろうけどw

ERP(Enterprise Resource Planning;企業資源計画)パッケージが、世界のベストプラクティスを数多く搭載しBPR(ビジネス・プロセス・リエンジニアリング)を実現する、まさに「夢の統合型基幹業務システム」として日本に紹介され、ブームを巻き起こしたのが1990年代の中盤のころでした。
あれから15年あまりが経過したいま、はたしてERPパッケージは日本企業に浸透したでしょうか。ERP研究推進フォーラム注1が実施し、筆者もアンケート設計委員会の委員を務めたERPアンケート調査2009年版を参照しながら、以下にその実態について明らかにしていくことにしましょう

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パッケージへの不満か・・・

約4割の企業がERPパッケージを採用(導入中を含む)している一方で、図2によれば、現在利用中のERPパッケージの「変更を検討」ないし「変更を決定した」とする企業が11.3%あり、「現在利用中のERPパッケージに不満はあるが継続して使う」の68.7%を合わせれば、ERPパッケージに不満を抱いている企業は、なんと80%にも達しているのです。

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不満を競合ベンダーさんが、声を大きくしてコストメリットとかで乗せかえってのが上の理由かもね。

ERPパッケージの変更・中止の理由」を見てみると、30%を上回る企業が回答している理由として
1. ベンダに支払う年間保守費用
2. バージョンアップに伴う投資額
という、ERPパッケージのコストの側面と、
3. 現パッケージが自社業務に合わない
4. ユーザー部門の改善要求への対応
5. 狙った効果と実績のギャップ

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全業務をERP化することも無いと思いますがねぇ・・・一気通貫ERPメリットは確かに出ますけど。

ERP研究推進フォーラムの先の調査によれば、図3が示すようにERPパッケージのモジュール別の導入状況は、財務会計が43%と財務関連モジュールに極端なまでに偏り、販売管理16%、生産管理17%、物流管理10%と基幹系業務への適用が一向に進んでいないのが実態です。
日本のERPパッケージの導入実態として、財務モジュールへの偏重が浮き彫りになっています。

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法規制対応、基幹業務はERP、でも差別化されるぶぶんはERPにはしづらい。ブラックボックス化・・・・

# 財務アプリケーションは、会計規則、税法などの法規制による標準化が進んでおり、企業により違いが少なく汎用的なパッケージに最もなじむこと
# 特に日本においては、販売・生産・物流などの基幹業務は、他社と差別化すべき戦略業務領域であり、自社開発すべきであるとの考え方がいまだに支配的であること
# 日本の生産管理はブラックボックス化され、企業や工場ごとにまちまちで、標準化が遅れている。米国育ちのMRP(資材所要量計画)を主たる生産スケジューリング・エンジンとするERP/MRP II(製造資源計画)が簡単に導入できる土壌にないこと
# 特に生産管理領域については、TQM、カイゼン、5S、JITなどの現場中心主義が日本の真骨頂であり、多額のIT投資に対する優先順位は相対的に低くなる傾向があること

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