実はメイリオまだ進化中! 誕生秘話を河野氏に聞いた − @IT(情報元のブックマーク数)

メイリオ誕生記。面白いので読みふけってしまったw

偶然とラッキーと大変さ。ゼロから作るフォントの難しさを知った。
でもこの人プレゼンしているパソコンMacintoshだよね(ぇ

現在ロンドンの地下鉄の案内図や路線図で全面的に使われているアルファベットフォント「New Johnston」をデザインしたのは実は日本人――。こう言ったら驚くだろうか。その日本人とは、イギリス在住のグラフィック・デザイナー、河野英一氏だ。河野氏はまた、Windows Vistaから標準で添付されているフォント「メイリオ」(Meiryo)をデザインしたことでも知られる。
2009年11月5日、来日中だった河野氏の謦咳(けいがい)に接する機会に恵まれた。訥々(とつとつ)とした中にも、デザインに対する情熱がかいま見える氏の語り口は、集まった出版、印刷、組み版、情報処理の専門家らを魅了した。

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物を見せて納得してもらう。これは良い手法だな。システムも見せて実際に触ってもらうと良いのかもしれない。

「4カ月の時間をもらい、200字程度の漢字を選んで試作してみました。これまでグラフィックデザイナーとして仕事をしてきたので、“見せる”という立場からのアプローチです」。
具体的に見える形で事前に説得するというアプローチで、氏が大きな仕事を得たのはメイリオが初めてではない。
河野氏は今から約26年前の1983年、ロンドンの電話帳のフォントを工夫することで、総ページ数を10%減らした実績がある。この削減で、ブリティッシュ・テレコムは年間約100万ポンド(当時の約2億円)を浮かせることに成功したという。このとき仕事を勝ち取れたのも、目に見える試作を作ったからだった。

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常に改善を加える、フォントもソフトウエアか。。。

もともとメイリオの製作を始めた時点では、ディスプレイ表示に適したフォントを作るという話だけが決まっていて、OSに組み込まれるという話ではなかった。
マイクロソフトの社内でメイリオのプロジェクトを見ている人がいたんですね。それで、このフォントをOSに入れようじゃないかという人が出てきたんです。今までのMSゴシックより当然いいわけですからね」
「大企業と付き合うといろいろと難しいですね。OSに入れることになって、話がこんがらがってしまったんです。まだ私にはアウトラインの処理にしてもやりたいことがあったし、ちゃんとしなきゃいけない部分もあったのに、だんだんそれが引っかき回されちゃって……。それで出ちゃったのが、Windows Vistaについているメイリオフォントです。Vistaで見ていただいているものは、まだ良くないメイリオなんです」
「もはやフォントといっても結局ソフトウェアみたいなものですから、そうやって適当にはしょって出しちゃえっていうこともやるわけです。申し訳ないですけどね。ただ、最新版はマイクロソフトのWebサイトからダウンロードできますので、ぜひ最新のものを使っていただければと思います。これはWindows XPでも使えます」

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