東工取のシステム障害、原因はナスダックOMX子会社製ソフトのバグ - ニュース:ITpro(情報元のブックマーク数)

東工取のシステム障害は、ナスダックのプログラムにバグがあったのと、フェイルオーバ機能にもバグがあってメモリが引き継がれなくて障害となったとのこと。

ナスダックOMXグループOMXテクノロジーが開発した「CLICK XT」に二つのバグがあった。一つは「気配値」の計算に使うプログラムが、使用したメモリー領域を削除していなかったというもの。このプログラムは、取引が始まる時間帯である「寄り付き」までの間、注文を受信するたびに動く。バグによって、注文を受信するにつれメモリーの使用可能領域が減少、最終的にメモリー領域が足りなくなり気配値を算出できなくなった。
二つ目は、現用系システムから待機系システムに処理を切り替える「フェイルオーバー」の際に使うプログラムにあった。東工取の取引システムはホットスタンバイ方式で二重化してあり、現用系のメモリー不足を受けて、本番処理が待機系に自動で切り替わるはずだった。ところがバグにより、メモリー上の一部データを正常に引き継げなかった。その結果、待機系システムでも気配値を正常に計算できなかった。

東工取のシステム障害、原因はナスダックOMX子会社製ソフトのバグ | 日経 xTECH(クロステック)

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