Rubyを支えるYuguiの自信 「最後にはわたしがいる」 − @IT自分戦略研究所(情報元のブックマーク数)

yuguiさん、超かっこいい!!!ちょっとした言葉言葉で信頼を受けて、結果コミッタ→リリースマネージャになったとのこと。

コミッタになったのと、リリースマネージャになったのはほぼ同時でした。2007年まで、わたしはいちユーザーとして、仕様の改善書やパッチをメーリングリストに送っていました。でも、コミッタとしては参加していなかったのです。リリースマネージャになったきっかけは、2008年のRuby会議です。
「1.9系統のリリースマネジメントには改善の余地がある」という提案を、 ずっとしていたんですね。そうしたら、Ruby会議の会場で「じゃあ、自分でやってみる気はない?」とまつもとさんに誘われました。「はい、やります」と、その場でお受けしました。
もともと、Rubyにはあまりマネジメントをする人がいませんでした。まつもとさんはマネジメントをするタイプではないし、笹田さんも細かな作業をこなすタイプではない。「リリースマネジメントは誰かがやらなければならない」という共通認識が、皆の間で強くありました。
「誰かがやらなければならない、だったらわたしがやろう」と思ったのです。Ruby会議の後、すぐにリリースマネージャとしての仕事を始めるようになりました。

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重要なのは声。声を大事にするリリースマネージャ

全体像を把握するため、メーリングリストやカンファレンスはくまなくチェックするようにしています。個人ブログ上の発言にも注意を払います。コミッタではない人が「こうした方がいい」という発言をしている場合は、発言者に声をかける場合もありますよ。また最近では、Ruby言語の他の実装であるJRubyやRubiniusのチームとも歩調を合わせるようにしています。

皆の行動や発言を俯瞰した上で、次のリリースまでにどの仕様を取り入れて、どれを取り入れないのか、取捨選択をします。「誰が、いつ、どんな提案をしてくるか」ということについては、わたしがコントロールできるものではありませんので、わたしはリリース期日までに仕様を収束させることを第一に考えています。

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この自信がすごい。CORE技術

お話してきたように、オープンソースのリリースマネジメントは、いろいろな不確定要素があります。でも、あまり不安はありません。それは、「最終的にはわたしがどうにかする」という自信があるからだと思います。
わたしは、いろいろな人に頼んで仕事をやってもらいます。でも、誰もやらないのであれば、わたしがやります。コミッタの皆は「良いものを作りたい」というモチベーションが高いので、わたしはあまり手を出しませんが、もし最終段階に来たら、わたしが動けばいいのです。

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