ISPがヘビーユーザーの帯域制御を行う際のガイドラインが完成:ITpro

(やまがたさん経由)

やっとヘビーユーザによる大域占拠に対するガイドラインが出来たとの事。

ISPが,一部のインターネットのヘビーユーザーによるネットワーク帯域の占有に対処するために帯域制御を行う際の運用基準をまとめたものである。

ISPは基本的にトラフィック増に関して設備増強で対応すべきだが、それを超えるヘビーユーザによる占有が発生した場合は、トラフィックやアプリで制御できる方向性にやっとなった感じでしょうか。

  • ISPトラフィック増に設備増強で対処すべきで,帯域制御は例外的状況で実施すべきというのが原則
  • 帯域制御の実施が認められる例外は,「特定のヘビーユーザーのトラフィックがネットワーク帯域を過度に占有した結果,他のユーザーの円滑な利用が妨げられているので,このユーザーのトラフィックまたはアプリケーションを制御する必要がある」などの客観的状況が存在すること
  • 帯域制御は電気通信事業法の「通信の秘密」を侵害するが,緊急時は刑法の「正当防衛」「緊急避難」,通常時は刑法の「正当業務行為」として認められる方法で実施すれば違法性は阻却される。また電気通信事業法の「利用の公平」に反しない方法で実施する必要がある
  • エンドユーザーへの周知,情報開示が重要
  • 今後の検討課題として,動画コンテンツの増加にともなうトラフィック増にどう対処するかなどがある

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