第2回 仮想化できないサーバー:ITpro

負荷の高い大型サーバの仮想化の限界。

昨今の仮想化はBlade等を使ってVMとかを動かすのが主流みたいですね。

仮想化により実際にサーバーを集約する場合、集約先のサーバーにはブレードなど小型機を使うことが多い。ネットワークの配線や保守が容易、設置面積が小さいなどサーバー統合に適しているからだ。パイオニアアパマンショップ宇部興産など、ほとんどの企業がブレードを採用している。
ブレードの処理性能はそれほど高くないため、負荷の高い大型サーバーは仮想化による集約の対象になりにくい。仮想化ソフトを使えば、4CPU搭載の実マシンの上で4CPU搭載の仮想マシン2台を動かせることは事実だが、これは実マシンが搭載するCPUやメモリーを分割して仮想マシンに割り当てているだけの話。当たり前だが、仮想化ソフトを使ったからといって実マシンが搭載するCPU数以上の処理能力を生み出せるわけではない。

Bladeなら、複数枚のBladeをくっつけて、どんどんスペックを増やせるはずですよね?!

ERPも必要なCore数だけ、Blade枚数を用意すればよいのではないでしょうか?うーん、FujitsuのBladeの仕様問題かな?

こうしたことから宇部興産は独SAPのERP(統合基幹業務システム)用のサーバーは仮想化ソフトによる集約の対象から外した。引き続き富士通の大型IAサーバー「PRIMEQUEST」で動かす。同社は3年後をメドにサーバー500台の集約を進めているが、集約先はデュアルコアCPUを2個搭載したブレードなので、ERPを動かすサーバーには力不足と判断した。

仮想ドライバ(ソフトウエア)を経由する為にオーバーヘッドは増えるのは仕方ないですね

仮想ドライバを使ってもオーバーヘッドをゼロにはできない。ハードを制御する物理ドライバに仮想ドライバの処理を変換するためだ。カシオ計算機は同社の既存システムで実際に発生しているI/O処理をシミュレーションしたが、処理がより多いシステムでは性能劣化の度合いは10%よりも大きくなる可能性が高い。
また、Xenの仮想ドライバは、仮想マシン上で動作するOS「ゲストOS」の種類ごとに用意しなければならない。そしてWindows NTなど、古いOS向けの仮想ドライバはない。

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