第34回 火を噴いてからPMOを入れても遅い!?:ITpro

火消しにPMOは適切じゃなく、いちごちゃんみたいに、火消し専門業者を持ち込んだ方がキレイに消えます。

「PMOのご利用は計画的に♪」

PMOがプロジェクトに参画する際のパターンは大きく2つあります。
1つは,プロジェクトがうまく推進するように,プロジェクトの開始当初からPMOが参画するパターンです。PMOはマネジメント・プロセスを整備し,プロジェクト状況の見える化を実現します。次フェーズ以降に必要な作業計画の作成も手掛けます。
もう1つは,プロジェクトの途中から,いわゆる“火を噴いた状態”の中に「火消し部隊」として参画するパターンです。そういうプロジェクトではマネジメント・プロセスが定着しておらず,遅延,リソース不足,品質悪化,コスト超過が常態化しつつある状況にあるでしょう。
過去に手掛けた案件や周囲の方の意見を聞く限り,世の中のプロジェクトは後者の「火消し部隊」としてPMOを参画させるパターンが多いようです。この場合,PMOのメンバーには「火消し部隊」としての経験や属人的なスキルが必要になってくるため,実行できる人材自体が少なく,相当な単価(人件費)になってしまうことは避けられません。

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