JR東海の「プラレール訓練」に見るタンジブル思考 - 情報インフラ24時 眠らないシステム [ITmedia オルタナティブ・ブログ]

プラレールを使った机上訓練だそうです。机上訓練をより現実味を帯びたものにするには、こういうツールがあれば、本当によいですよね。

プラレールと言えば子供のおもちゃですよね。青いプラスチックレールをいくつも繋げて線路を作り、その上を電池で動くプラスチック製の電車がガタガタ動くアレです。ですが、そんなおもちゃを会議室に広げ、真剣な顔で向かい合っている会社があります。それはJR東海です。

JR東海といえば、東海道新幹線という重要路線を抱える鉄道会社。まじめな会社ですから、社内で子供のおもちゃで遊んでいたら普通は怒られます。なのに、どうして会議室にプラレールを広げて大人が取り囲んでいるのか。

実は「プラレール訓練」というものだそうです。

BCPを立てるだけで満足してブラッシュアップもしていないところが多いと思いますが、ちょっとした発想の転換で訓練やブラッシュアップができるんですよね。

ITのシステム管理でどういうことができるか。仮想環境にデータをリストアしてみてシステム復旧をしてみるとか
システム復旧だけでなく、障害連絡や体制の確立ってものだけでも、よかったりします。
JR東海みたいに、もう少し発展させたら、、、、何ができますか?

近年、BCP(事業継続性計画)というキーワードが注目を集めるこの業界。BCPを一言で説明すると、システムにどのような障害が起ころうとも業務サービスを提供し続けるための計画です。

例えば、銀行のATMが停止したとしましょう。ほとんどの銀行では、代わりに窓口で預け入れや引き出し、振り替えなどをスムーズに行うことができます。これは、ATMが停止した際の業務手順が予め定義されているからです。

じゃあ、計画だけ立てれば十分でしょうか?

ムリです、実際に代替手段を使って訓練しなければ、有事の際には役に立たないでしょう。上記例で言えば、 ATM停止時のアナウンス方法や窓口への誘導、窓口内でのオペレーションについて、行員が訓練を行っている必要があります。

でも、最初に述べたように、影響の大きい障害ほど訓練するのが困難だったりします。