wizSafe Security Signal 2018年8月 観測レポート – wizSafe Security Signal -安心・安全への道標- IIJ

(情報元のブックマーク数

IIJによる8月度レポート

当月もDDoS攻撃マルウェアを利用した攻撃など、様々な攻撃活動を観測していますが、全体の傾向は大きく変わりませんでした。
DDoS攻撃においては、最大通信量は15.17Gbps(前月25.24Gbps)、1日あたりの件数は14.87件(前月20.68件)と、前月よりも通信量・件数の双方において減少していました。DDoSを除くインターネットからの攻撃においては、Netis社及びNetcore社製ルータの脆弱性を狙った攻撃が、IPS/IDSにおいて観測した攻撃全体の約8割を占めていました。また、当月はD-Link社、Huawei社、Realtek社製ルータをMirai亜種に感染させることを試みる攻撃も見られ、ルータを狙った攻撃が引き続き多く観測されています。
Webサイト閲覧における通信からは、WordPressを利用したWebサイトへのアクセス時に不正に埋め込まれた、外部サイトに設置されたJavaScriptにアクセスする動作が多く検出されています。また、受信メールにおけるマルウェア添付の観点では、前月の観測レポートでも紹介した、Microsoft ExcelのWebクエリで使用される「.iqy」ファイルを多く検出しています。当月観測したメールには件名が日本語のものもあり、「.iqy」ファイルが日本人を狙った攻撃にも使用されていることが分かります。
当月は多数のユーザに利用されているWebサービスが第三者によって不正にアクセスされ、高額な商品が購入される事件が話題となりました。また、LinuxカーネルやGhostscriptなど、広く使用されているソフトウェアにおける脆弱性も複数発見されました。そして、当月はTLS 1.3が正式版として公開されるなど、セキュリティ技術面でも動きがあった月でした。

wizSafe Security Signal 2018年8月 観測レポート – wizSafe Security Signal -安心・安全への道標- IIJ

screenshot