“シャドーITを生まない”コーセーの「頼られ情シス」はどうやって実現したのか (1/3) - ITmedia エンタープライズ

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コーセーのシャドーITを生まないためのIT部門の立ち回り方

「IT部門にとって一番重要なのは、無駄なシステムを作らないこと」――。そう言い切るのは、化粧品大手コーセーの情報統括部で部長を務める小椋敦子さん。グループ全体で7700人超の従業員を抱え、12の国と地域で事業を展開する同社において効果的なITガバナンスを確立すべく、10年かけて情報システムの体制を整えてきた立役者だ。
 研究員として入社し、2年目に百貨店向け化粧品の新ブランドを立ち上げるプロジェクトに異動。その後、研究所内のIT部門、本社のIT部門というキャリアを歩んできた小椋さんの、組織変革や情報システムに関する考え方は、どのような経験から培われたものなのか。日本では珍しい女性情報統括部長として活躍する小椋さんに聞いた。

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切込隊長w

「最初は課長として、本社のIT部門に異動したんです。そのときに私のポリシーを熱く語ったんですけど、ものすごく反応が鈍いんですよ……。どうしたものかと思いましたが、仕方がないので無理やりメンバーを連れて、私が先頭を切って動いてみせる、ということを何度もやりました。メンバーからは『今回の案件はどこまで突っ込みますか?』と聞かれたりして、切り込み隊長のように見られていましたね(笑)」
 異動してから10年、メンバーの行動が変わったと実感できたのはこの1年ほどのことだという。「風土改革には時間がかかりますね」と実感を込めて振り返る小椋さんがこれから実現を目指すのは、「全員がシステムを内製できるエッジの利いた技術者集団にすること」「社内におけるIT部門のプレゼンスを上げること」の2点だ。

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