ついにセキュリティ対策ソフトで検出できない攻撃「Process Doppelgänging」を利用したマルウェアの存在が確認される - GIGAZINE

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メモ

セキュリティ対策ソフトによる検出が極めて困難なハッキング手法の「Process Doppelgänging(プロセス ドッペルギャンギング)」が、2017年12月にBlack Hat Europe 2017で発表されていましたが、ついにProcess Doppelgängingを活用した初めてのマルウェア「SynAck」の存在が確認されました。

ついにセキュリティ対策ソフトで検出できない攻撃「Process Doppelgänging」を利用したマルウェアの存在が確認される - GIGAZINE

(PDFファイル)Process Doppelgängingは「Process Hollowing(プロセス ハロウィング)」に類似したコードインジェクションツールで、悪意あるコードがプロセスを強制的に停止させ、代替コードを注入するハッキング技術です。Process HollowingではWindowsの「explorer.exe」などの正当かつごく一般的なプロセスを悪意のあるコードの隠れみのにしますが、実行ファイルの命令はメモリに直接書き込まれるため、セキュリティ対策ソフトによる検出が可能です。これに対して、Process Doppelgängingではメモリに書き込むことはせずストレージ上でNTFSトランザクションを始動してマルウェアなどに命令を出します。その後トランザクションは即座に破棄されるため痕跡が残らず、セキュリティ対策ソフトによる検出が非常に難しいという特性を持ちます。

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