CTFの作り方 〜 ハッカーコンテスト運営成功の秘訣とは | ScanNetSecurity[国内最大級のサイバーセキュリティ専門ポータルサイト]

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トレンドマイクロCTFのお話。

セキュリティ企業のトレンドマイクロ株式会社は2015年から毎年ハッキングコンテスト「Trend Micro CTF」を開催しています。

「参加チーム数1,000チーム」という目標で始めたプロジェクトでしたが、2017年に開催された第3回開催の参加数は1,431チームとなり目標を達成しました。

最近は、SECCONなどの他にも、企業内での研修や、就活イベント等にCTFを活用するケースが増えてきました。しかし「どのチームが優勝したか」「どんな問題にどう回答したか」といった情報は積極的に共有されるものの、CTFイベントを運営するノウハウや舞台裏についてはこれまであまり知られていませんでした。

CTFに参加するだけでなく自分で主催すればきっと見えてくるものは全然違うはず。本稿ではTrend Micro CTFの過去3回の成果をふり返りながら、企画責任者へのインタビューを通じ成功要因を分析、企業や団体、各種コミュニティがCTFイベントを成功させるヒントを探ります。

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中継班俺たち!俺たち!!!

次に挙げられるのは社内外から得られた協力です。CTF未経験のトレンドマイクロがCTFを開催するという、いわば蛮勇を粋に感じ、CTFの裾野を広げることを目的にCTF運営実績のある業界関係者10名がボランティアとして協力を申し出ました。問題作成にはじまるさまざまな運営ノウハウが提供されました。「正直ここまでやってくれると期待していなかったレベルのご協力をいただいた。彼らの助けがあったからいまがある。彼らの存在は絶対忘れられません(染谷さん)」。加えて決勝戦の会場内映像配信とインターネット中継も、2015年と2016年は業界関係者がボランティアとして担当しました。

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ワロタwww

あくまで筆者の印象論ですが、繊細でソフトな雰囲気の人物が多いセキュリティ業界において、眼力が強く野太い声で話すガキ大将のようなキャラクターの染谷さんは業界であまり見かけないタイプであり、経営トップにもパイプを持ち、単なる専門家やコーディネーターではなく、イベントにまつわる人と技術とお金の問題を切り盛りする胆力を感じました。笑顔が多いとは言えないちょっと見はコワモテの染谷さんですが、グローバルの社員約5,700人によるトレンドマイクロ社内の投票で昨年MVPを受賞したそうです。あたりまえすぎる結論ですが、人選と権限移譲が重要な成功要因であることは確かでしょう。

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