InterScan for Microsoft Exchange 12.0 Service Pack 1 build 1495 公開のお知らせ:サポート情報 : トレンドマイクロ
InterScan for Microsoft Exchange 12.0 Service Pack 1 build 1495 リリース。Deep Discovery Analyzerとの統合でコンソールから脅威を確認できるようになったらしい
InterScan for Microsoft Exchange 12.0 Service Pack 1 (build 1495) を下記日程にて公開いたします。
■ 公開開始日
2017年2月28日(火)
■主な新機能
InterScan for Microsoft Exchange 12.0 Service Pack 1 (build 1495) の主な新機能は以下のとおりです。
- DDAn連携時に検出された脅威をコンソールから確認可能になります
- 仮想アナライザの送信者の承認済みリストが設定可能になります
- 仮想アナライザに未評価のURLを送信可能になります
- 隔離されたメッセージを再送する際にそのメッセージの検索を無効化できます
その他の新機能に関しては、 付属の Readmeファイルをご覧ください。
■修正内容
付属の Readmeファイルをご覧ください。
■入手方法
サポート情報 : トレンドマイクロ
本製品は次のページからダウンロードできます。
「最新版ダウンロードページ : InterScan for Microsoft Exchange 」
1.1 本リリースの概要 ==================== Service Pack 1では、Trend Micro Deep Discovery Analyzer (以下、 Deep Discovery Analyzer) との統合により、高度な脅威の監視とURL分析をサポート する新しい機能が導入されています。また、隔離されたメッセージの再送信時に不正 プログラム対策を無効にしたり、メッセージの件名と本文を保存して後で再利用した りできます。 1.2 本リリースのインストール対象ユーザ ====================================== 本Service Packは、InterScan for Microsoft Exchange 12.0を実行している 環境にインストールできます。 2. 新機能 ========= 2.1 InterScan 12.0 Service Pack 1の新機能および機能強化 ======================================================= このService Packに含まれる新しい機能および強化点は次のとおりです。 2.1.1 高度な脅威の監視のサポート ================================ 本バージョンのInterScanでは、メールトラフィックに影響を与えることなく、 管理者が高度な脅威の検索を監視できます。これらのTrend Micro Deep Discovery Analyzerサーバで検出された高度な脅威は、InterScan管理コンソール のログで確認できます。 2.1.2 仮想アナライザの送信者の承認済みリスト ============================================ 本バージョンのInterScanでは、仮想アナライザの設定画面で送信者の承認済みリ ストを作成できます。承認済みリストに登録された送信者からのメッセージは、 Trend Micro Deep Discovery Analyzerサーバによる分析の対象から除外されます。 2.1.3 URLサンドボックスのサポート ================================= 本バージョンのInterScanでは、トレンドマイクロのWebレピュテーションサービ スで評価されていないURLを詳しい分析のためにDeep Discovery Analyzerサーバに 送信できます。URLサンドボックス機能には、仮想アナライザモード、トラフ ィック方向、メッセージ送信者の承認済みリスト、対象の受信者、セキュリティレベ ルなど、仮想アナライザの設定がそのまま適用されます。 2.1.4 メッセージ再送信時の不正プログラム対策の無効化 ==================================================== 本バージョンのInterScanでは、管理者がメッセージを再送信する際に、 InterScanの不正プログラム対策を無効にすることができます。 2.1.5 メッセージの件名と本文を後で使用できるように保存 ====================================================== 本バージョンのInterScanでは、隔離されたメッセージを新しいメッセージとして 再送信する際に、件名と本文を保存できます。保存したメッセージの件名と本文 を使用して、メッセージを後で送信できます。 2.1.6 製品機能の強化 ==================== 1. インストール - データベースとの接続にWindows認証を使用するバージョンか らのアップグレードがサポートされるようになりました。 2. ランサムウェア情報の表示 - ランサムウェアに関する情報が概要画面に独立 した項目として表示されるようになり、InterScanのログやレポートにも表示 されるようになりました。 3. 仮想アナライザの統合 - InterScanとDeep Discovery Analyzerサーバの間の 接続を確立できないときに報告される誤検出が削減されました。 4. 情報漏えい対策 - 情報漏えい対策フィルタの誤検出が削減されました。 5. スパムメールログ - スパムメールログをTrend Micro Control Manager (以下、 Control Manager) に送信できるようになりました。 6. コンテンツフィルタ - コンテンツフィルタの正規表現が強化され、HTML形式 のメッセージに含まれるハイパーリンクを検索できるようになりました。 7. マクロ検出通知 - 本バージョンのInterScanでは、マクロが検出されたときに 通知できるようになりました。 この機能を有効にするには、次のレジストリキーを追加します。 * パス: HKLM\SOFTWARE\TrendMicro\ScanMail for Exchange\CurrentVersion * キー: EnableNotificationForAllMacro * 種類: REG_DWORD * データ値: 「1」 = マクロが検出されたときに通知を送信する 「0」 = マクロが検出されたときに通知を送信しない 注意: - レジストリキーを追加したら、「InterScan for Microsoft Exchange Master Service」を再起動して設定を有効にしてください。 8. 添付ファイルブロック - [添付ファイルブロック] 画面の添付ファイルの 種類と添付ファイル名の表示サイズが大きくなりました。 9. InterScanの管理コンソール - 本バージョンのInterScanではHTTPアクセスが削除 されるようになりました。 2.2 解決された既知の制限事項 ============================ このService Packでは、InterScan 12.0で解決されたすべての制限事項に加え、 以下の制限事項が新たに解決されています。 問題1: (HotFix B1351)(351170) ATSEを使用したウイルス/不正プログラム検索において、誤検出が発生する可能性 があります。 修正1: このService Packの適用により、ATSEのバージョンが更新され、誤検出の数が減少 します。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 問題2: (HotFix B1358)(351116) 1つ以上のMAPIプロパティが「NULL」に設定されている場合、メールの処理中に TmMsgモジュールが予期せず停止します。 これにより、InterScan for Microsoft Exchangeが予期せず停止します。 修正2: このService Packの適用により、メールメッセージのMAPIプロパティに設定された 「NULL」値がTmMsgモジュールで処理されるように、エラー処理機能が追加されま す。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 問題3: (HotFix B1359)(350280) 隔離フォルダにあるメッセージの再送信の際、件名と本文を変更して [件名と本文 を後で使用できるように保存] オプションを選択し、すべての設定を別のサーバに 複製したとき、カスタマイズしたテンプレートが対象サーバに複製されません。 修正3: このService Packの適用により、本問題が修正されます。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 問題4: (HotFix B1361)(353641) Deep Discovery Analyzer 5.5 Service Pack 1へ特定の分析ファイルタイプ 「*.ps1」、「*.htf」、「*.wsf」、「*.cmd」、および「*.bat」が送信されま せん。 修正4: このService Packの適用により、本問題が修正されます。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 問題5: (HotFix B1467)(355860) Microsoft Office 2007以降のファイルからマクロファイルを駆除できません。 修正5: このService Packの適用により、Microsoft Office 2007以降のファイルから マクロファイルを駆除できるようになります。 注意: - Microsoft Office 2007以降のファイルからマクロファイルを駆除でき るようにするには、[セキュリティリスク検索] フィルタで [感染した 圧縮ファイルを駆除しない] オプションを無効にしておく必要があり ます。 - このService Packの適用後も、埋め込みのMicrosoft Officeファイルの マクロファイルは駆除できません。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 問題6: (HotFix B1474)(357892) Control Managerからの複製後、Control Managerから切断されます。 修正6: このService Packの適用により、本問題が修正されます。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 問題7: (HotFix B1477)(358487/358175) 1.高度な脅威検索エンジンの「HEUR_HAS_MACRO」ルールでは、メールの添付ファ イルにマクロが含まれているかどうかを検出しますが、トランスポートレベルで 仮想アナライザを有効にすると、ストアレベルでの検索でも「HEUR_HAS_MACRO」 ルールが有効になります。これにより、Exchange 2010のストアレベルでのリアル タイム検索時に、多くのMicrosoft Officeファイルが「HEUR_HAS_MACRO」として 検出されます。 2.環境によっては、送信者のメールボックスのSMTPアドレスを取得できない場合 があります。そのため、送信者または受信者のどちらのメールボックスであるかを 判断できません。これにより、送信者通知が有効になっていない場合でも、送信者 に通知が送信されます。 修正7: 1.このService Packの適用により、高度な脅威検索エンジンの「HEUR_HAS_MACRO」 ルールが無効になります。そのため、ストアレベルでの検索でメールの添付ファイ ルに含まれるマクロが検出されません。これにより、高度な脅威検索エンジンでの 誤検出の数が減少します。 2.このService Packの適用により、送信者のメールボックスのSMTPアドレスが正常 に取得されるようになりました。これにより、送信者通知オプションが有効に なっていない場合は、送信者に通知が送信されなくなります。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 問題8: (HotFix B1479)(358048) [仮想アナライザ] 画面の [メッセージ送信者の承認済みリスト] および [メッセ ージ受信者] に指定したアカウント名にカンマ (,) が含まれているときに、 誤ったアカウント名情報が表示されます。 修正8: このService Packの適用により、[仮想アナライザ] 画面の [メッセージ送信者の 承認済みリスト]および [メッセージ受信者] のアカウント名情報が正しく表示 されるようになりました。 注意: 情報が正しく表示されない場合は、Service Packの適用後にブラウザの キャッシュをクリアしてください。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 問題9: (HotFix B1480)(356169) 通常版アクティベーションコードを使用している場合、[サーバ管理] を使用して 内部ドメインを対象サーバに複製できません。 修正9: このService Packの適用により、通常版アクティベーションコードを使用している 場合も、[サーバ管理] を使用して内部ドメインを対象サーバに複製できるように なります。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 問題10: (HotFix B1481)(358590) Microsoft Exchange 2013および2016サーバで「Get-TransportServer」コマンドレ ットを実行すると、 Windowsイベントログに警告イベント2004のエントリ「スクリ プトは廃止されたコマンドレット"Get-TransportServer" を呼び出しました。この スクリプトは代わりに "Get-TransportService" を呼び出すように更新する必要が あります」が記録されます。InterScan for Microsoft Exchange 12.0では、 Windowsイベントログに多数の警告イベント2004が記録されます。 修正10: このService Packの適用により、Microsoft Exchange 2013および2016で 「Get-TransportServer」コマンドレットではなく「Get-TransportService」 コマンドレットを実行します。 このアップデートにより、Microsoft Windowsの警告ログで警告イベント2004を 回避できるようになります。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 問題11: (HotFix B1484)(358786) データベースがオフラインの場合、SQLステートメントがファイルにダンプさ れますが、SQLステートメントの日時形式が正しくない場合 (例: dd/mm/yyyy) は、データベースが復旧してもSQLステートメントが実行されないことがありま す。 修正11: このService Packの適用により、SQLステートメントをファイルにダンプする前に 日時形式をyyyy-mm-ddに変換しておくことで、ダンプされたSQLステートメントを 実行できるようになります。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 問題12: (HotFix B4286)(352623) 「utilDebug.dll」関連のエラーにより、クライアントコンピュータ上のInterScan for Microsoft Exchange Master Serviceが予期せず繰り返し停止する 場合があります。 修正12: このService Packの適用により、このエラーが発生しないようにeManagerモジュー ルがアップグレードされます。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 問題13: Webレピュテーションフィルタが非常に長いURLを検索中に、 予期せずSMEX_Master.exeが異常終了します。 修正13: このService Packの適用により、本問題が修正されます。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 問題14:(346467) ERSフィルタでERSクエリの実行時にIPアドレスが正しく処理されないことがありま す。 修正14: このService Packの適用により、本問題が修正されます。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~