ピコ太郎 関連動画で潤う

日本経済新聞
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Youtubeすげぇな。

ピコ太郎さんはエイベックス・グループ・ホールディングス傘下のレーベルに所属するタレントだ。動画には広告が表示されるため、そのフィーがエイベックス経由でピコ太郎さんの懐に入る。
 ユーチューブは広告単価を明らかにしていないが、オークション形式のため、再生回数が多く見込める動画の方が単価は高くなる。再生1回につき0.025〜1円になっているもよう。これを基準にPPAPの現時点までのフィーを計算すると推定200万〜8000万円となるが、実際はその数倍になっている可能性が高い。なぜか。
 インターネットで人気の作品で問題になるのが、演者や所属事務所がまったく関知していない非公式投稿だ。触発された者が、音楽や踊りをものまねしたり、オリジナルをデジタル編集で別物に改変したりした動画を、許可無く勝手に投稿する。著作権著作隣接権者の対抗策は、これまでは投稿サイトへ削除を要請するか、泣き寝入りするしかなかった。
 その状況を変えたのが、ユーチューブが2007年10月に導入した「コンテンツID」だ。不正動画を効率的に見つけだし削除する仕組みとして開発されたが、オリジナルの権利者が「対抗策で稼ぐ」機能も備えていた。著作物侵害の作品に広告をつけて、その広告収入を正当な権利者が総取りする機能で、最近、その絶大な効果に気付いた音楽・映像関連企業が積極的に活用するようになっている。
 具体的な仕組みはこうだ。著作権者が動画や音楽といった著作物のデータをユーチューブのシステムに登録する。ユーチューブ側では、動画であれば1コマごとに指紋のようなものを自動作成する。ユーチューブに投稿された動画もすべて指紋をとって、システムに登録されたデータと照合する。一致した場合は、投稿した人が誰であろうとも、正当な権利者の著作物とみなす。

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