セキュリティ・アディッショナルタイム(12):電球からインフラ制御システムまで、ありとあらゆる「モノ」がハッキングの対象に――米国セキュリティカンファレンスレポート (1/3) - @IT

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睦美さんのBlackhat DEFCONのレポート。素晴らしい

2016年8月に米国ラスベガスで開催されたセキュリティカンファレンス「Black Hat Briefings」と「DEF CON 24」で繰り広げられた複数のセッションでは、思い付く限りのありとあらゆるモノ――自宅にある身近なモノから、重要インフラや生産現場を支えるモノに至るまで――がハッキングの対象として取り上げられ、今後の改善の必要性が呼び掛けられた。
Black Hat Briefingsの基調講演には、ダン・カミンスキー氏が登場した
Black Hat Briefingsの冒頭を飾った基調講演には、DNSキャッシュポイズニングの脆弱(ぜいじゃく)性に対する攻撃の成功確率を上げる「カミンスキーアタック」の発見者として知られるセキュリティ研究者、Dan Kaminsky氏が登場し、今セキュリティ研究者が抱える課題の1つとしてIoTのセキュリティがあると指摘した。同氏は「IoTは、登場当初からセキュリティの問題にさらされている初の技術だ」と述べ、利便性だけでなく、ユーザーの期待を損なわないようなセキュリティモデルをシステムデザインの中に組み入れていく必要があるとした。
 さらに同氏は、約6000人もの参加者に向け、中央集権型のモデルではなく、自律分散型のインターネット上で健全なセキュリティを確保していくために、「保健分野における米国立衛生研究所(National Institutes of Health)のように、脆弱性を狙う攻撃手法とそれを保護する方法、セキュアなプログラミングについて研究し、情報を共有できる組織が必要だ」と呼び掛けた。

電球からインフラ制御システムまで、ありとあらゆる「モノ」がハッキングの対象に――米国セキュリティカンファレンスレポート (1/3):セキュリティ・アディッショナルタイム(12) - @IT

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