「SPIRAL EC(R)」への不正アクセスによる個人情報流出について|情報資産プラットフォームを活用したソリューション提供のパイプドビッツ

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スパイラルECで外部から不正アクセス

3.原因
 本件情報流出に至った原因は以下のとおりです。
(1)システム構成上の脆弱性の存在
 1)本件システムは、Webサーバの負荷分散のためリバースプロキシを介してコンテンツデータをバックエンドのWebDAVサーバから参照する構成をとっております。しかしながら、Webサーバにおいて本来不要であるPUTメソッドを無効化しておらず、外部から当該メソッドを利用してバックエンドのWebDAVサーバに第三者が任意のファイルを設置できる状態にありました。
 2)当該WebDAVサーバは、機能上の必要性からPHPが動作する設定でありました。
(2)攻撃者によるバックドアPHPプログラムの設置
 1)攻撃者は、脆弱性診断ツールを利用して前記「システム構成上の脆弱性」を確認。
 2)PUTメソッドを利用してバックエンドのWebDAVサーバにPHPプログラムを設置。
 3)当該PHPプログラムを利用して複数回に分割してファイルを設置。それらを結合してバックドアPHPプログラムを設置。
(3)攻撃者による情報収集の実施
 1)攻撃者は、バックドアPHPプログラムを利用してサーバ上のファイル閲覧及びデータベースへの接続を試行。
 2)攻撃者は、ECサイト運営者の管理画面へのログインID及びパスワードのメッセージダイジェストを閲覧。
(4)攻撃者によるECサイト運営者の管理画面へのログインIDでの不正アクセス
 1)攻撃者は、先に収集した運営者の管理画面へのログインID・パスワードのメッセージダイジェストの解析及びログイン試行を経て一部のIDでの不正アクセスに成功。
 2)攻撃者は、管理画面より一部データのダウンロードに成功。

「SPIRAL EC(R)」への不正アクセスによる個人情報流出について|情報資産プラットフォームを活用したソリューション提供のパイプドビッツ

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