デザイナーはなぜMS Pゴシックを使わないのか? - エディトリアルデザイナーに聞いてみた | マイナビニュース

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ぶっちゃけ、Macにないからだと思うよ。

われわれデザイナーが文章をレイアウトするとき、ただフォントを選んで綺麗に置くことは全く問題ではなく、文章の佇まいをつくることが最も重要です。小学生が書いたようなクレヨンの手書き風フォントで、経済学者の書いた文章をレイアウトするのは通常あり得ません。テキストと文字のイメージが離れてしまうと、読者は「どういうテンションでこの文章に向き合えばいいのか」戸惑ってしまいます。デザイナーはこういった事態を、何か特別な目的がなければ避けなればなりません。そのためにフォントのもつ雰囲気、文字の組み方を適切に選択し、コントロールする必要があります。
先ほど、「MS Pゴシック」のひらがなの統一感のなさを指摘しましたが、「正直微妙な違いだなあ」と思いませんでしたか? その通り、微妙なんです。ひらがなは微妙に違うけど、漢字はそれなりにそろっていないこともない。ある程度統一してないことはないけれど、やっぱり統一されきっていない。この中途半端さは結局、「綺麗」「優しい」「上品」な印象も、「汚い」「力強い」「下品」な印象も与えることができないということです。
それゆえに、MS Pゴシックは中途半端なフォント、つまり文章の佇まいをつくることには使えないフォントとして、デザイナーの選択肢からは消えてしまうのだと思います。

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