世界の金融機関に緊張走る−サイバー攻撃マルウエアに識別コード - Bloomberg
メモ
ベトナムとバングラデシュの銀行に対するサイバー攻撃事件をきっかけに世界の銀行業界で懸念が高まっており、一部銀行は国際銀行間通信協会(SWIFT)に対し、加盟する1万1000社でのセキュリティー強化を非公式に迫っている。
世界の金融機関に緊張走る-サイバー攻撃マルウエアに識別コード - Bloomberg
SWIFTへの風当たりが強まっているのは、最近明らかになった銀行へのサイバー攻撃事件で新たな詳細が出てきたためだ。英BAEシステムズがまとめた報告書によれば、昨年遅くに起きたベトナムのティエン・フォン・コマーシャル・ジョイント・ストック銀行(TP銀行)への攻撃に使われたマルウエアを検証した結果、少なくとも新たに7つの金融機関を識別できるSWIFTコードが埋め込まれていたことが分かった。
このリストに含まれた金融機関にはアジアの複数の主要銀行と欧州の少なくとも1行が含まれており、リストについて知る関係者2人によると、TP銀行がコルレス口座を持っていた銀行もあった。事情に詳しい関係者1人の話では、マルウエアはこれらの銀行を攻撃するために使われたのではなく、TP銀行と相手行の間で交わされた送金確認を削除していたという。