イギリスのスマートメーター事業はやっぱり大惨事だったでござる - WirelessWire News(ワイヤレスワイヤーニュース)

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なんか荒れてるみたいだな、、、日本も同様にならないことを願う。

イギリス政府はかつて国民保険省(NHS )、入国管理システム、BBC のデジタルメディアの取り組みなどの大規模ITプロジェクトでことごとく失敗しており、特にNHSに関してはシステムがメチャメチャになったためベンダー間でボールの投げ合いになってしまったり、入国管理システムはデータが混乱し難民審査結果を調べるのに7年以上かかりその間1万人以上の難民がなぜかイギリス国内にとどまるなど、大変香ばしいことになってしまっていたわけですが、スマートメーター以上それ以上の大災害になると指摘しています。
2012年以前にイギリスの会計検査院(National Audit Office :NAO)は、「同省はプログラムの費用対効果を明確にしておらず、問題があった場合の代替策を準備していない。それら案を検討する十分な期間を設けていない」と指摘指摘していたのですが、2015年になっても全然改善されておらず、エネルギー・気候変動省(Department of Energy andClimate Change: DECC)が発表した費用対効果の試算は編集しまくりで解読不可能という有様です。
さらに政府はプロジェクトのキーとなる報告書を公開しておりません。恐らく恐ろしくて発表できないのでしょう。
2008年に当時のエネルギー大臣だったエド・ミリバンド氏の肝いりで始まったプロジェクトでありました。労働党のやらかした様々な政策と同じく、大風呂敷を広げすぎてしまい、収拾が付かなくなってしまっているわけですが、このプロジェクトは、同氏が「史上最悪の労働党党首」と呼ばれることを予期していた様であります。
IoDの報告書の著者であるダン・ルイス氏は「大風呂敷を広げてより大きな予算を得ようとする陰謀」と述べていますが、まさにその通りというわけです。
報告書の提案も凄く
「プロジェクトを全部やめろ」
スマートメーターつけるのをやめろ」
「プロジェクトのの成果物は全部捨てて代わりにスマホのアプリを作れ」
と血も涙も無いぶった切り方です。
EUは指令2009/72/ECに提示されている様に、2020年までに70%の家庭がスマートメーターを設置するという目標を掲げていたわけですが、イギリスもそれに習って2020年までに一億個のスマートメータを設置するという大風呂敷を広げてしまいました。

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