記者の眼 - ユーザー企業がはまる“コンサル中毒”:ITpro

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正直ユーザー企業として、コンサルというか、頭のいい何でも屋が居ないと回らない・・・

 そんな高額なコンサルに、雑多な業務も含めて依頼するのはなぜか。ある大手ユーザー企業のシステム部のマネジャーは、「非常に気が利くから」と答えた。コンサルの専門性を評価した言葉ではない。むしろ重宝しているのは、大きな声で挨拶をする、相手の話を真剣に聞く、リスクを察知して報告・連絡・相談を積極的に行う、経営層の目線に立った分かりやすい資料を作る、締め切りを守る、日頃の仕事で仮説・検証のサイクルを回す──といったビジネスパーソンとしての基本スキルやモラルといえる部分だ。

 これは、ユーザー企業のシステム部門にそうした人材が不足していることの裏返しである。出社時も退社時も挨拶は特にない、話を聞くときに相手の顔を見ない、言われないと報告・連絡・相談をしない、経営層の目線に立てない、締め切りを守らないことが常態化している、日頃の仕事で仮説・検証のサイクルを回していない──。こうして文字にすると、あまりに低レベルなように見えるかもしれない。しかし、「そんなメンバーはほとんどいない」と言い切れるシステム部門は多くはないだろう。

ユーザー企業がはまる“コンサル中毒” | 日経 xTECH(クロステック)

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