サイバー攻撃観測記述形式CybOX概説:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

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CISRT間の攻撃情報のやり取りで使われる感じかな。

サイバー攻撃が発生すると、その攻撃活動によって、標的型メールの受信、不正な通信の発生やマルウェア感染などにより、パソコンやサーバ上に活動痕跡が記録されることになります。サイバー攻撃観測記述形式CybOX(Cyber Observable eXpression)(*1)は、これらの事象を記録し、交換するために開発されたサイバー攻撃の観測事象を記述するための仕様です。
CybOXは、米国政府が推進しているサイバー攻撃対策において、サイバー攻撃活動によって観測された事象を記述するための技術仕様で、米国政府の支援を受けた非営利団体のMITRE(*2)が中心となり仕様策定を進めてきたものです。2009年9月に、攻撃方法の種類を一意に識別するために攻撃方法のタイプを体系化するCAPEC(Common Attack Pattern Enumeration and Classification:共通攻撃パターン一覧)(*3)の延長で検討が開始されました。その後、マルウェアの動作、痕跡、攻撃パターンなどの属性を記述するための仕様であるMAEC(Malware Attribute Enumeration and Characterization:マルウェア特徴属性一覧)(*4)と、ログなどのイベントを記述するための仕様であるCEE(Common Event Expression:共通イベント記述)(*5)との連携が検討され、2011年5月にCybOXの原型ができあがり、2012年11月、CybOX V1.0がリリースされました。

サイバー攻撃観測記述形式CybOX概説:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

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