半日の間に3件もパネルディスカッションのモデレーターをどうやって一人で回しているんですか?という質問に対する5つの答え(情報元のブックマーク数)

パネルディスカッションの色々。やっぱり進めるための現場力と、現場の空気を読む力、モデレータにはそんな力が必要なんだろうな。

ただ、もちろん、一日中やっていても大丈夫なのは自分がパネリストの場合であって、自分がモデレーターをやるときは事情が結構変わってきます。
何しろパネリストであれば、聞かれた質問にアドリブで答えていれば良いので、基本的に全く準備無し、精神的負担無しで続けることができるんですが。
「モデレーター」をやる場合には、そのセッション自体の進行概要や時間管理に責任を負うわけで、完全にフリーダムというわけにはいきません。
そこで、今回のような一日に連続でパネルディスカッションをやるときに心がけていることが5つあります。

[徳力] 半日の間に3件もパネルディスカッションのモデレーターをどうやって一人で回しているんですか?という質問に対する5つの答え

■1.あまり細かいシナリオを決めない
一日に複数のセッションを行う場合、意外に重要だと思っているのがこれです。
もちろん、モデレーターをされる方も様々なタイプがいると思いますが、私自身はそもそもパネルディスカッションであまり細かいシナリオを決めません。

[徳力] 半日の間に3件もパネルディスカッションのモデレーターをどうやって一人で回しているんですか?という質問に対する5つの答え

■2.打合せをしない
これを開示するのは、ある意味参加されている方からすると失礼な行為と取られるかもしれないので、今まであまり積極的には開示してこなかったんですが、実はブロガーサミットにしてもアンバサダーサミットにしても、私のセッションは顔を合わせての事前の打合せをしていません。

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■3.何を話すか想像できる人にパネリストをお願いする
で、ちょっとズルいですが、一日に複数のモデレーターをするのであれば一番大事なのはここです。
何しろ複数のセッションをシナリオを決めずに、打合せもなしでやるわけですから、全てはパネリストのトークにかかってきます。

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■4.多様なパネリストに登壇してもらう
で、上の話と逆の要素を含むのですが、面識がある人の方が何を話すか想像できて良いのですが、面識のある人ばかりに頼ると、似たような人ばかりがパネリストに並んでしまうことになります。
一人が何か話して、残りの人が全員「右に同じ」的な発言をしてしまうと、パネルディスカッションの意味がありません。

[徳力] 半日の間に3件もパネルディスカッションのモデレーターをどうやって一人で回しているんですか?という質問に対する5つの答え

■5.ハプニングを楽しむ
で、意外に重要なのがこのハプニングを楽しむ、という要素です。
事前に決めたシナリオから外れてしまったり、想像していた発言と違う発言をパネリストが返してきたりすると、モデレーターとしては正直焦ることは多いわけですが。
何十回もモデレーター的なセッションを経験してきた感覚から言うと、実はそういう瞬間が多いセッションの方が、聞いている人に刺激になる発言だったり、驚きが多かったりするセッションになっていると感じています。

[徳力] 半日の間に3件もパネルディスカッションのモデレーターをどうやって一人で回しているんですか?という質問に対する5つの答え

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