エフセキュアブログ : NFC でTrick or Treat -- パーミッションの認知ギャップ(情報元のブックマーク数)

NFCチップを使ったWalk by攻撃

さらにこれを発展させると、不特定多数の人に対する「Walk by」攻撃が可能といえます。
この写真はNFCチップの入ったシールですが、このチップはプログラム可能なので、もちろん悪意のあるプログラムも仕込むことができます。そのようなNFCシールを大量に用意してカフェやレストランのテーブルの裏に貼って回ると何が起きるでしょうか? 最近はお茶や食事の時にスマートフォンをテーブルに置く習慣のある人はたくさんいるので、もしNFCシールの上に置かれれば、スマートフォンは持ち主の知らないうちにNFC経由で悪意のあるプログラムを呼び込むかもしれません。(参考: Shylockはスマート・カードがお好き )
このNFC利用の攻撃が成功する主な理由は、NFCの通信パーミッションをデバイスがユーザーに尋ねないことに起因しています。しかし、現実世界でのNFCの利用を想定した場合には、ここに興味深い問題があります。
例えばSuicaEdyなどの無線チップ型ペイメントカードの駅やコンビニでの利用を考えてみましょう。カードの持ち主はカードリーダーにかざす事で改札や支払を行います。その際にこれらのカードは持ち主にパーミッションを求めることはしません。Suica機能入携帯で改札を通ったり支払をするときも、やはり持ち主はパーミッションを求められないことが普通になっています。当然これはNFC付きスマートフォンで支払を行う場合にも当然のこととして想定されています。

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