金融機関を標的とする新たな攻撃「Operation High Roller」(マカフィー) | ScanNetSecurity (脅威、脅威動向のニュース)(情報元のブックマーク数)

昨今のマルウエアの特徴的な動き。

60台に及ぶ不正行為を行うサーバを取り押さえ、調査した結果、ヨーロッパの国々、米国とコロンビアにおける各種金融機関と、世界の数千に及ぶ企業と大金を預金していた個人が被害を受けた。従来のSpyEyeやZeusなどのマルウェアを使用した攻撃と大幅に違う点として、下記を挙げている。
1:人手を介在することなく自動的に口座からある一定の金額を吸い上げるシステムを構築し、迅速に広範囲な攻撃を実施する
2:Man-in-the-Browser(MITB)攻撃により、被害者のクライアントからの不正送金指示だけではなく、認証情報を盗んだ後、不正サーバより銀行ポータルサイトにアクセスし、不正送金を自動的に指示する
3:出し子がすぐに捕まらないよう海外に送金し、出し子から詐欺組織への送金はWestern UnionやLiberty Reserveなどのインターネット通貨サービスを利用して匿名性を高めている
4:攻撃者は内部の金融システムに精通しており、金融機関が有している不正口座取引検知システムに検知されないよう攻撃する
5:不正送金が終了した後も、取引内容をユーザへ通知するメールを自動的に削除し、巧みに隠ぺい工作を働く
6:欧州の金融機関で標準的に使われているICカードによる二要素認証を迂回し攻撃する

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