【コラム】ITセキュリティのアライ出し (47) 今年で7回目の開催になる日本的なCTFを見学してみた | エンタープライズ | マイナビニュース(情報元のブックマーク数)

アライ出し、今回は白浜シンポの危機管理コンテスト、すごく洗練されたCTFというかコンテストですよね。

第16回 サイバー犯罪に関する白浜シンポジウム
いつも通り大きく横道に外れた話を展開したので、さあ本編をはじめよう。筆者は先日、今年で第16回目を迎える『サイバー犯罪に関する白浜シンポジウム』に参加してきた。筆者は情報セキュリティ業界に10年以上身を置いているが、参加するのは今回が初であった。参加のきっかけは、このシンポジウムと併催されている『危機管理コンテスト』に大きな関心を寄せていたからだ。
というのも筆者は先頃から、SECCONという国内で開催される、学生または22歳以下の青少年向けのCTFイベントの問題作成を担当している。基本的にはクイズ形式の問題を作成しているのであるが、解答をする競技者のレベルを計りかねているきらいもあった。そこで、今年で7回目の開催となる『危機管理コンテスト』を間近で目にすることによって、同じ苦労や課題を背負っているであろう別の取り組みから新しい着想を得たいという意図を持って白浜の地に降り立ったわけである。

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本当にたくさんの学生が裏方として動いていて、その方々のレベルを合わせるという練習を何回も繰り返しています。本当にすごい学生さんたちです!(自律的に動くし、すごい組織力です)

「劇団」と呼ばれる人々
この危機管理コンテストは、コンピュータに関する知識を競うイベントであるためCTFと呼ぶことができよう。しかし、技術知識だけではなく、対応スピード、顧客応対の内容や、実施した対策の適切さ(品質)、あるいはドキュメンテーションといったものに対する総合評価というのは、ほかのCTFにはない大きな特徴であるといえる。そしてもっとも筆者が驚いたのは、このコンテストは学生によって運営されているということだ。このコンテストを運営する和歌山大学の学生たちは、自らを「劇団」と称し、発生する各種のトラブルを競技者とともに解決する役を演じるのである。この「劇団」の人々はコンテスト決勝戦の前に事前練習までやるという入念さなのであるから、これには筆者も舌を巻いた。ある意味では彼らも、このコンテストの主人公であったのだ。こう言い換えることもできるだろう。競技者だけではなく運営者の能力も向上するという、一挙両得的な人材育成フィールドがあるのだ。

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