富士通など、振り込め詐欺対抗策を開発--声の高さと大きさで「過信」状態を判別 - CNET Japan(情報元のブックマーク数)

なかなか面白い研究と技術。

富士通名古屋大学は共同で、電話の会話を分析することで通話相手の説明内容に対する考察能力の低下に気付いていない状態を自動検出する技術の開発に成功したと発表した。世界初だという。

人間の認知・判断能力には限界があるため、好ましくない情報などを過度に与えられると、気付かないうちに情報の内容に対する考察能力が低下する「過信」と呼ばれる状態になるといわれている。過信状態になると、たとえば振り込め詐欺からの電話の説明を信じ込んでしまうことがあるという。今回開発した技術は、こうした状況を検出して、適切なサポートにつなげることが振り込め詐欺を防ぐ上で必要になるとしている。

通話相手からの好ましくない情報で過信状態になっている状況を検出するためには、音声認識でその状況に特有なキーワードが会話に含まれていることを検出する技術が従来から活用されている。だが、心理的に抑圧されている場合は、発声が不明瞭になることがあるため、キーワードの検出だけでは精度が不十分と指摘されている。そうした場合でも高い精度で過信状態を検出する技術の開発が課題になっていた。

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