オライリー・ジャパンのePUBフォーマットを支える制作システム - O'Reilly Japan Community Blog(情報元のブックマーク数)

へぇ!へぇ!!!へぇ!!!

フリーソフトウェア/オープンソースソフトウェアの集合体としてのシステム
ePUBの作成にはいろいろな手法がありますが、制作を支えるシステムを構築する上で最も重視したのは、できる限り自動化し、手作業による調整を最小限にするということでした。そのため、このシステムでは原稿を常に最新マスターデータとしてそこから一方向にePUBを作成するバッチ型としており、たとえばSigilなどでePUBを後で細かに手直しする、といった手法は採用していません。
また、将来にわたって保守・改良が制作関係者自身の手でできるよう、中核部分をフリーソフトウェア/オープンソースソフトウェアで構成し、原稿の形式もオープンなものであることも当然の前提です。
さらに、訳者や編集者など制作にかかわる人たち(このシステムのユーザ)は、文章についてはプロフェッショナルであるもののソフトウェアについてはそうではありません(逆もまた真なり、ですね)。新しくツールを導入したことでそれに振り回されないように、ユーザ側から見て新しく導入するものを最小限にし、面倒な部分はできるだけシステムの内部に置くとともに、原稿の文法エラーチェックなどを自動化し、原稿更新に合わせて即座にePUBやHTMLのプレビューもできるようにする必要もありました。

Community Blog - オライリー・ジャパンのePUBフォーマットを支える制作システム

screenshot