富士通が大和ハウス工業のERPプロジェクトで新手法、TOC流管理で実装・テスト工程約3割短縮:ITpro(情報元のブックマーク数)

ダイワハウスのSAP ERPの再構築プロジェクトでCCPMというマネジメント手法で期間短縮したとの話。3割がコンサル、開発の費用に直結するから、ここ結構大事だったりしますよね。

富士通グループは、大和ハウス工業の独SAP製ERP(統合基幹業務)パッケージを使った基幹システム再構築プロジェクトに新しい管理手法を適用し、約11カ月かかる予定だった実装工程とテスト工程を約3割短縮したことを明らかにした。今回導入したのはTOC(制約条件の理論)をベースにしたプロジェクトマネジメント手法であるCCPMクリティカルチェーン・プロジェクトマネジメント)。今回の成果を、大和ハウス工業が11月2〜4日に米国で開催されたCCPMの成功事例発表会「PROJECT FLOW」で発表したほか、富士通グループも11月29日からインドネシアのバタム島で開催されるプロジェクトマネジメント学会「ProMAC Symposium 2011」で発表する予定。
今回、CCPMは財務や販売管理などのSAPモジュール導入プロジェクトに適用した。これにより、実装工程(パラメータ設定やアドオンソフトのコーディングなど)が約4.5か月(90日)の想定に対して約3カ月(65日)と28%短縮できたうえ、テスト工程も144日の見積もりに対して102日と29%短縮できた。両工程で2011年2月から12月までかかる予定だったが、9月までに終えられた。CCPMは土木工事や精密機器の設計工程などで国内でも徐々に適用事例が増えているが(関連記事1、関連記事2、関連記事3)、ERP導入プロジェクトへの本格適用はまだ珍しい。
CCPMとは、TOCの提唱者である故エリヤフ・ゴールドラット氏が考案したプロジェクト管理手法。基本的な骨子は(1)個々のタスクで「安全余裕」を取り除いた短い工期を設定、(2)各タスクの短縮分は「バッファ」として集約管理、(3)遅れたタスクについてはタスクの優先順位を明確にしながら、問題解決やリソース(主に人員)再調整を迅速に行う、というもの。

富士通が大和ハウス工業のERPプロジェクトで新手法、TOC流管理で実装・テスト工程約3割短縮 | 日経 xTECH(クロステック)

screenshot