異常を検出したければ、異常よりも正常の特徴に注目 - 日経ものづくり - Tech-On!(情報元のブックマーク数)

異常というのは正常があってこそ、正常を認識してこその異常、正常の科学か・・・

あるものが異常かどうかを判定する場合、「異常の研究よりも正常の研究の方が重要だ」と仰ったのが、タグチメソッドの生みの親である田口玄一氏です。異常はさまざまであり、全てを調べ尽くすことは難しい。これに対し、正常はバラつきが小さいため、少数の調査で全体像を把握できるからです。実はこれ、品質工学コンサルタントの立林和夫氏からの受け売りです。
タグチメソッドというと「パラメータ設計」と呼ばれる技法が有名です。簡単に紹介しておきますと、通常、機器はある入力に対して期待した出力を得られるように設計します。しかし、機器の使用条件や使用部材のバラつき、使用部材の劣化といった「ノイズ」の存在によって入力と出力の関係は乱されます。そこで、まずはノイズの影響が小さくなるように設計パラメータの値を設定し、その後でノイズに対する強さ(SN比)とあまり関係のない設計パラメータを調整して出力を目標値に合わせていこうというのが、パラメータ設計です。開発の初期段階で品質を作り込み、開発の手戻りを大幅に減らせるため、多くの企業がこの技法を活用しています。

http://techon.nikkeibp.co.jp/article/TOPCOL/20110825/197291/

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