「いつか起業しなければ」――15歳のiPhoneアプリ開発者Tehu - IT業界就職ラボ(情報元のブックマーク数)

Tehu君特集!ってか、IT業界就職ラボ復活おめ!

第7回は、学生にしてiPhoneアプリ開発者のTehuさんです。Tehuさんは現在、兵庫県灘高校1年生(取材時は中学3年生)。2009年10月に「健康計算機」というiPhoneアプリを公開して、その後AppStore無料総合ランキング2位、無料メディカルランキング1位にランクインを果たしました。
そのことがきっかけで、さまざまなメディアサイトやテレビ番組などで取り上げられて一躍有名になったTehuさんですが、彼はこの連載にふさわしい人物ではないでしょうか。筆者自身、彼の考えにとても興味を持っていたので取材を申し込みました。彼が考えていることに注目です!

「いつか起業しなければ」――15歳のiPhoneアプリ開発者Tehu (1/2):ライバルに学べ! 学生スターエンジニアに聞く(7) - @IT

4歳でWindows98っすか、さすがデジタルネイティブ

――コンピュータの世界と出合ったのはいつですか。
Tehu 3歳の時にワープロを、4歳の時にWindows 98を初めて触りましたね。
――私も初めて触ったのがWindows 98SEです! 初めて触ってみたときの感想はいかがでしたか。
Tehu 全然覚えてないですけれど、でもかなりハマったってことは覚えています。当時はまだまだシステムが不安定な時代でしたよね。

「いつか起業しなければ」――15歳のiPhoneアプリ開発者Tehu (1/2):ライバルに学べ! 学生スターエンジニアに聞く(7) - @IT

ちょっwwwwwまじっすか!灘高パネェ

――学校生活について教えてください。灘校は学力が高いことで有名です。実際はどうなんでしょうか。
Tehu 取りあえず入試は難しいです。死にもの狂いで3年間勉強して、ようやく最下位で灘中学校に入れましたからね(筆者注:灘校は中高一貫教育)。授業もだいたい普通の学校の2倍ぐらいのスピードです。後は、中学3年の時に数学II・Bは終わらして、みたいな。最近、微分と数列が終わって……。
――えっ?! 数学II・Bって高校2〜3年レベルじゃないですか! そんなスピードでついていけますか。
Tehu まぁ、何とか。理系の人が多いので、理科も進むテンポが速いです。社会は遅いですね。英語とかでもセンター試験の分野をある程度終わらして、「いまから東大2次試験やるぞ!」みたいな感じです。

「いつか起業しなければ」――15歳のiPhoneアプリ開発者Tehu (1/2):ライバルに学べ! 学生スターエンジニアに聞く(7) - @IT

高1に言われる日本・・・

■ 日本の技術力は世界一だが、魅力が足りない
――それでは最後に、読者である学生たちに向けて何かメッセージをお願いします。
Tehu 最近、日本がITで負けてきているじゃないですか。その大きな原因が「魅力」だと思うんですよ。確かに日本は技術力が本当にすごくて世界一だと思うんですけど、やっぱりユーザーを引きつける魅力がまだ足りなくて、言ってしまえばメーカーの自己満足になってしまっているんですよね。
iPodiPhoneを作っているアップルは、はっきり言って大した技術力は持ってません。マイクロソフトとかソニーとかの方が断然上だし……。ただ、アップルは過去の技術を寄せ集めて、それにデザインとアイデアと魅力を加えることによって、全世界でヒットする商品を作っているんです。
僕からのメッセージとしては、これからITを担う人たちに魅力について考えてもらって、スティーブ・ジョブズみたいな技術者を目指してほしいですね。
――Tehuさんを含めて、これからITを担う人たちには、“魅力”でITの世界を変えてほしいですね。

自分戦略研究室 - @IT

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