IT技術者よ、自らの“価値”に目覚めよ! − @IT情報マネジメント(情報元のブックマーク数)

米国ではITアーキテクトが注目!

結論から言えば、それは違います。米国において、Software Architect――以下ではITアーキテクトと呼びましょう――がそのように評価されていることには、それなりの理由があるのです。というのも、近年、大規模・複雑なシステム開発が増加するに従い、プロジェクトマネジメントの在り方が見直されるようになっていますが、これと同時にシステム設計についても上流から見直す風潮が強まっています。これを受けて、“ITアーキテクト”という存在が注目されるようになっているのです。

IT技術者よ、自らの“価値”に目覚めよ! (1/2) - ITmedia エンタープライズ

要件定義、要求定義からシステム設計するそういう人ってことですな。

すなわち、ITアーキテクトは「システムのコンポーネントコンポーネント同士と環境との間の関係、およびその設計と進化を支配する原理に体現された、システムの基本的な構造」の設計に責任を持つ人、というわけです。
ではいま、なぜそうしたITアーキテクトが注目されているのでしょうか? EA(エンタープライズアーキテクチャ)のフレームワークの一つである TOGAF (The Open Group Architecture Framework)では、ITアーキテクトの重要性について次のように述べています。

「ITシステムを必要としている人々(ステークホルダー)にはそれぞれの関心事があります。アーキテクトがアーキテクチャのビューを作成することで、ステークホルダーの関心事を明らかにして、要求を取り扱い、相反する要求に対して正しくトレードオフを行えるようにします。アーキテクチャがなければ、ステークホルダーの関心事や要求は正しく満たされないでしょう」

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ITアーキテクトになりたいなら、ITアーキテクトとして育て!、まぁそれはそうだけど、ITSSでもスペシャリストがベーシックで、広く知識を得て育てってことだよな。

最初に指摘しておきたいのは、ITアーキテクトとは“技術者の成長過程の一形態ではない”ということです。つまり、プログラマが経験を積んでITアーキテクトになり、さらにプロジェクトマネージャに成長する、というものではなく、“ITアーキテクトITアーキテクトとして成長する”ということです。実際、上記の「ITアーキテクトに求められている価値」を考えれば、それなりのスキルと経験が必要になることを理解できるのではないでしょうか。
具体的には「多くの要素技術を経験する」「多くのアーキテクチャを経験する」「業界を知る」「ビジネスを知る」「(課題解決の対象となる企業における)ビジネスの課題とビジネス・ドライバを理解する」「多くのステークホルダーを知る」ことが求められます。これらはプログラマとしての経験を積んでもカバーし切れるものではありません。ITアーキテクトとして成長するためには、「ITアーキテクトとしての経験」を積み、「ITアーキテクトとしての技術」を身に付けることが大切なのです。
また、技術者としての職責に関連したところとは別に、ビジネスにおける専門分野を持ち、 その分野では、現場の実践者の視点で高度な専門性を発揮できなければいけません。これらに留意して、ITアーキテクトとして成長しようと努力することで、自らの価値を高めていけると筆者は考えています。

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